数時間後
翔
ただいま
翔
って俺と花しかいないけど
花
…
翔
全然入っていいよ
花
あ、うん…
結構、中は綺麗…
花
…
翔
お茶出すね
花
ありがとう
一人暮らしにしても広すぎない、?
翔
はい、どうぞ
花
うん、ありがとね
翔
よいしょっ、と
翔
それで?
翔
何があった?
花
…っ
言えるわけない
言ってしまったら…
お兄ちゃんを巻き込んじゃう。
翔
いいんだよ
翔
どんなことしたっていいし
翔
犯罪犯した!とかでもいいから
翔
なんでも話して、ね?
翔
お兄ちゃん、なんでも受け止めるよ。
花
…っ、、
翔
これ以上、花につらい思いさせたくない。
花
……ぁ、
花
あ、ぁっ…、
翔
ゆっくりでいいよ
あー、やばい
涙出てきそう…笑
こんな優しくされるのって
いつぶりだろう。
花
…っ、泣
翔
泣くほど、つらかったんだね
翔
大丈夫。
花
…は、
花
犯罪組織に…いた。
翔
…うん
花
それで…っ、泣
花
そこの姫になった
花
その組織の人達は、人を殺してるし
花
その現場も実際に見たこともある…っ。
花
麻薬の取引とかも…
翔
…そうなんだ。
花
……わ、私…っ
花
ずっと…怖かった…っ泣
花
逃げ場がないのかって、ずっと探してた
花
けどっ、
花
幹部の人たちに止められるし、疑われる。
花
どうしたらいいのか分からなかったの…泣
翔
……そっか。
翔
辛かったよね
花
…っ、泣
花
お兄ちゃんに会えて…っ
花
よかった……泣
翔
…
翔
おいで
翔
今日は沢山泣いて
翔
嫌だったこととか、全部話して
花
でも、いいの…?、
翔
もちろんだよ
翔
俺は、たった一人のお兄ちゃんなんだから。
数時間後
翔
(さて、グラス片付けるか)
カチャ、カチャ
翔
…?
花
……Zzz
翔
…笑
翔
泣き疲れたんだな、花
翔
……
翔
いつの間にかこんな大人になって…
翔
チュッ
花
んっ…ぅぅ…
翔
(可愛すぎだろ…っ)
翔
(やっべぇ…)
翔
こんな事してる場合じゃねぇ
花
…んぅ、?
花
おにぃ…ちゃ、ん?
翔
ビクッッ
翔
あ、あぁ
翔
起こしちゃった?
翔
ごめんね
翔
寝てていいよ
花
んぅ…
花
……Zzzz
翔
かわいいなぁ…
翔
絶対に…
翔
こいつの事を守らねぇと。
翔
愛してる。花