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閉した正義

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閉した正義

1 - 第1話

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2024年11月26日

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閉した正義

時に法や裁きは無情だ

そんな俺は今でも「自分の正義」から目を逸らしている 「あの日」を境に俺は自分の正義に疑いの目をかけた

「司法省就任」 最年少のレインエタール

レイン・エタール

就任してもう数年経つ…
まだまだ救える命がある…!

司法書士(1)

レインさん!前の裁判の結果で…無事無罪を勝ち取れました!!

そう、俺は刑務官になる前は弁護人をしていた。 その日のことだ、俺は冤罪で有罪判定された人の弁護をしていた

周りからはもう確定した罪だ、お前には無理だ 犯罪者を擁護してどうなる、とも言われたが 俺には関係ない、冤罪だとしても救えるのなら救う

それが俺の掲げた「正義」だ

ーーー「数ヶ月後」ーーー

レイン・エタール

……………

レイン・エタール

……………

レイン・エタール

はぁ……聞き込みこれで30件……

司法書士(1)

いや…難しいですねえ…

司法書士(1)

だっておかしくないですか?
もう無罪の証拠はこっちで揃ってるのに…

レイン・エタール

悪いが…裁判ってのはそういうもんだ…
相手は「負」でしか感情を制御できない…

レイン・エタール

一回恨めば気が済むまでやり続けるぞ…相手は…

司法書士(1)

ほんとにえっぐいですね…

司法書士(1)

もっと聞き込みした方がいいですかね…
署名は無理にしても…

レイン・エタール

あぁ…そうだな、署名は規模が大きくない時には書けない…
より関係者達に聞き込んで集める方が効率的だろうなっ…

そこから俺たちは聞き込みを続けた

1ヶ月、2ヶ月、ついには半年を迎えようとしていた

田中(冤罪者)

ほんとですよ!!!

田中(冤罪者)

誰も信じてないかもですけど、僕はほんとにやってないんです!!

司法書士(1)

うんうん…わかりますよ…田中さん…

司法書士(1)

私どもでも確実に無罪の証拠を取ってはいるんですけど…

田中(冤罪者)

な、なら今度こそ大丈夫ですよね!?

司法書士(1)

大丈夫です!
大きい証拠取ってますから!

田中(冤罪者)

た、頼みます!!!

レイン・エタール

……………

レイン・エタール

(一本取れるかどうかの曖昧のラインではあるが…それで仕掛けてみるか…)

そのように収監中の被害者の面談も終わった

今ただただ持っている証拠でどう動くか変化を見るだけだ

裁判官

では、被告人の弁護を求む

司法書士(1)

は、はい!
私たちの証拠はこちらを提示します!

「ザワザワ」

俺らの取った証拠によって大きく結果が変わった

裁判官

えぇ〜…判決を言い渡す…

裁判官

よって被告人は無罪!

相手の弁護人

!!

司法書士(1)

しゃぁ!!!

司法書士(1)

やりましたね!!レインさん!!

レイン・エタール

いや…まだだ…
まだ絶対に相手は一本取ろうとやり返してくるぞ…

司法書士(1)

う、うそんぉ………

それからもまた新しい証拠を取ろうと再度聞き込みを張り 証拠を集め続けた

いろんな人にも面談して「確定する無罪」を差し伸べるために 俺は何度も徹夜をした

レイン・エタール

……………

レイン・エタール

どうしたら…

そう、俺はここで自分の正義に揺らいでいた

力を行使する正義

弱きの盾になる正義

論ずる正義

色々だ、自分の「正解」をいまだに感じ取っていないからだ

司法書士(1)

もぉ〜、レインさん…また社内で寝てる…

司法書士(1)

大丈夫ですかぁ〜?

レイン・エタール

んぁ…?

レイン・エタール

あぁ……(いかんな…寝てたみたいだ)

司法書士(1)

これで二週間は社内で寝てますよ〜?
家帰って風呂も浴びてるんですかぁ???

レイン・エタール

俺に人を見捨てろと?

司法書士(1)

それとこうは違くて…捜査するためにも色々
しないといけないじゃないですか!

司法書士(1)

いっつもレインさんで他の人第一ですよね…

「第一」 俺が初めて自分が「自己犠牲」の道を歩んでいることに気づいた

確かに俺は自分のことは一切として考えていなかった

それは単純だ 幼い時に憧れたヒーローもそうしたように

「俺がヒーローに代わってやっているのだと」

 

ー第三審当日ー

裁判官

………よって被告人は…「有罪」を確定する!

司法書士(1)

!!!

田中(冤罪者)

!!!!

レイン・エタール

……!?…

そうだ、やはりそうだ

この裁判は勝ち目のない真っ暗闇の裁判だったんだと感じた

そこで俺の「正義」が砕ける音が響いた

田中(冤罪者)

……!
うそだぁ!!

田中(冤罪者)

あんたらは勝てるって!

田中(冤罪者)

言ったじゃないか!!!!

田中(冤罪者)

嘘つきもの!!

田中(冤罪者)

お前らなんかに頼まなければよかった!!

レイン・エタール

…!

その言葉を聞いて俺は完全に自分の意思を持ちことができた

だが、そんな目で俺をみるのをやめてくれ

前の裁判もそうだった 救えるはずの裁判だった

だが、俺の思っていた「法と裁き」は無情だった 助けられるはずの命に手を差し伸べず

完全悪に味方をして犠牲を払う

そんな世の中は完全に間違っている 俺を導いていた「法と裁き」は狂い出した

司法書士(1)

落ち着いてください!!

田中(冤罪者)

お前なんか!お前なんか!!

「ドンドン!!」

レイン・エタール

お前ら……静かに席につけ…

司法書士(1)

田中(冤罪者)

裁判官

相手の弁護人

レイン・エタール

助けられる者は助けると誓った…
だが法の女神が味方しないのなら…

レイン・エタール

俺が代わって味方になる…!

それと同時に俺自身も狂っていたのだろう

いつしか「能力」という力に目覚めていた

右手には見慣れない「剣」を持っていた それと同時に俺の背後には巨大な天秤が立っていた

俺は初めての感覚だったが何故か手慣れていた様に俺の体が動く

「ザ・ギルティ」!! 「エクスキューショナー」!!

後ろの天秤から大きな声が響く それと同時に俺は持っていた剣をその裁判官と相手の 弁護人目掛けて切り付けていた

「大地の審判」

俺はそう呟いていたらしい 気が付けば、俺が不審に感じていた全員を斬り殺していた

レイン・エタール

…………

レイン・エタール

俺がやったのか…

司法書士(1)

……………

何故だろう 忌み悪い感じはしない とても清々しかった

それと同時に「人を殺す」感覚を覚えた

それも全て「正義の鉄槌」という名のもとにやってるだけど自分に落とし込んでいった

ーTo Be Continuedー

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