ユーレーと王子様

夜8時 レオの部屋

ケイはウィニーに黙々と 引きづられながら 部屋を出て行った

次の日

今年もまた始まりましたか…

アルは 3年まえのことを思い出す

彼女はフリル・メイキー 私と同い年で仲もよかった。

何かあれば相談相手になり合い 仕事仲間であった。

5年ほど レオ様の専属メイドを務めてた。

そのときはレオ様に よく見えないところで ケイ子息が彼女に 癇癪を起こしたり、

他にも おそらく自作自演で 怪我を負わされたなど言ったり

よくない噂をメイド達はレオ様に 気づかれないよう広め 彼女を奈落へ落とした

レオ様を独り占めするために ケイ子息は フリルに警告した。

「これ以上レオ様に気があるなら 今までのことで済まされない」と

彼女はケイ子息が寝静まった後 いつもの笑顔を見せ レオ様へこれまでの お礼としてのプレゼントを渡し 無言で出て行ってしまったらしい。

今年の標的にさせる者が 決まったのでしょう… あの笑顔は。

だとしたら… 一体誰だろうか…。

これまで フリル合わせメイド3人、 使いが2人…

2人は廊下で おもちゃの剣で遊ぶ

ｶﾞｻｶﾞｻ…(何かが動く音)

レイが振り向くと 誰もいなかった。 が

足元を見ると 毛の生えた大きい蜘蛛が 登ろうとしている。

ぎゃああああああああああ！！！！！！

ﾄﾞｶｯ‼︎(何かにぶつかる音)

エリーの部屋