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おーい!起きろー!
冬樹
毎日聞く妹の声で目が覚める
うるさい妹の声をアラーム代わりにしているが、起きた時に少し腹が立つ
夏海
冬樹
夏海
冬樹
夏海
冬樹
冬樹の妹、夏海は、氷の能力が使えるようになってから最近調子に乗っている
「氷漬けにするぞ!」だとか、「私が最強だ!」だとか
能力が使えるだけじゃダメなのにな
まだ夏海はランク分けされてない
でも学校では「Aランク!」って言われてるらしい
冬樹
冬樹
夏海
冬樹
夏海の言う通り、俺は能力が使えない
だからランクはGになった
いいよなぁ…Aランクのやつは
買い物に行く時は手ぶら
Aランクは金が要らないんだ
それに比べてGランクは…
通常の2倍も値段が変わる
あまい棒が40円だ
ランク分け制度が公布されてからずっと そうだ
差別するのが普通
地球に住みたかったよ…
あまい棒に似たうまい棒が10円だなんて…
子供の頃は地球に住むのが憧れだったよ
夏海
冬樹
冬樹
冬樹
俺はよく陽キャに絡まれる
ほんとにうるさい陽キャだ
宏樹
冬樹
宏樹
冬樹
すると突然、シュンという音と共に、陽キャのリーダー、翔太が瞬間移動で近くに来た
翔太
冬樹
翔太はEランク
まあまあなランクだ
瞬間移動能力を使える時点でランクは高い
それを少しだが使いこなせるからEランク
だが、瞬間移動能力を扱う人はほとんどがDランク以上だ
そう考えたら翔太は低い方だ
だが何故か翔太は調子によく乗っている
翔太
冬樹
冬樹
翔太
冬樹
と、今日の学校生活はうるさい陽キャに 絡まれて終わった
冬樹は通学路を1人で歩く
毎日のようにため息をつきながら早歩きをして帰っている
毎日帰宅中は何も起こらない
近くにスーパーもないから賑わいなんて 全くない
そんな静かな道が…今日はなんだか騒がしかった
冬樹
冬樹
???
曲がり角から女性の声が聞こえる
なんだかその声は聞き覚えのある声だ
しかも、何故か親近感が湧いてくる
冬樹
冬樹
冬樹が声を聞いて走り出した理由
それはその声は今までずっと聞いてきた
妹の夏海の声だからだ
夏海
曲がり角を曲がった先には、案の定、夏海が居た
冬樹
冬樹
だが、その光景を見て冬樹は驚いた
クラスの陽キャ、翔太が
自分の妹の腕を掴み、動けなくしているのだ
夏海
冬樹
翔太
翔太
冬樹
翔太
翔太は冬樹を睨み、夏海を突き飛ばした
夏海
冬樹
冬樹はそれを見て、怒りを抑えられなかった
冬樹
翔太
翔太
冬樹
冬樹は翔太の方へ走り出した
翔太
冬樹
だが、翔太はご自慢の瞬間移動能力を使い
冬樹の背後へ移動した
その後、ボコッという音と共に、冬樹は 後ろへ吹き飛ばされた
冬樹
夏海
夏海
夏海も応戦すべく、氷の塊を作り、翔太の方へ勢いよく飛ばした
翔太
だが、またもや瞬間移動能力で避けられ
夏海は翔太に捕まり、身動きが取れなくなった
夏海
夏海が抵抗すると、翔太は夏海の腹部を 思いっきり殴り、気絶させた
冬樹
翔太
翔太
翔太は手をポキポキと音を鳴らしながら 冬樹に歩み寄る
冬樹
冬樹
冬樹
翔太
翔太
翔太
翔太
翔太は冬樹の腹部を全力で殴り、冬樹は その場に倒れ込んだ
冬樹が気絶する前に微かに見えた光景
翔太が夏海を担ぎ、どこかへ連れて行った
冬樹
冬樹
冬樹の声も虚しく、夏海は連れていかれた
その後、冬樹は道端で気絶してしまった