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水
let's go!
二章:揺れる想いと、告白めいた夜(上鳴電気side)
ある夜、藍が寮の屋上で星空を見上げてた。肩を抱くように、そっと毛布をかけてやる。
上鳴 電気
楠野 藍
その横顔に、お礼を言われると身体がちょっと熱くなる。
上鳴 電気
楠野 藍
ふいに藍の声がか細くなる。俺は、思わず藍を見つめる。
上鳴 電気
胸の奥がギュッとなる。この子が笑ってくれないと、俺、本当に焦るんだ。
上鳴 電気
楠野 藍
一瞬、自分でもびっくりするくらい正直な言葉が口からこぼれた。
上鳴 電気
恥ずかしい。でも、止められなかった。
楠野 藍
上鳴 電気
藍は顔を赤くして、目を逸らした。……その反応だけで、俺は今日一日幸せになれる。
星空がいつもより近く感じた夜だった。
三章:ふたりだけの選択(上鳴電気side)
しばらくして、校内でヒーロー実習中、ヴィラン襲撃事件が発生した。
目の前に広がる混乱。藍は身をふるわせつつも、しっかり前を向いていた。
楠野 藍
上鳴 電気
そんなの、藍に言われたら、どんな死地でも飛び込める。
だけど――藍の手が震えてる。 大丈夫だ、って思わせたくて、そっと彼女の手に自分の手を重ねた。
上鳴 電気
楠野 藍
上鳴 電気
藍の“音”が、今この瞬間だけは、俺の全神経を研ぎ澄ませてくれる。ふたつの個性が合わさった時――ビリビリと心が通じ合うみたいな感覚。
ヴィランが襲いかかってきたその瞬間―
藍の音の壁が周囲を守り、俺の電撃がその前に立ちはだかる。 気付けば、俺たちの力で子どもたちの安全を守りきっていた。
やっぱり、この子はすごい。俺は藍とだから、ヒーローでいられる。
水
水
水
水