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桜が満開の時期を迎え、地面には花弁が 少し前の季節まで降っていた雪のようにはらはらと落ちてくる。
… もう何年も桜は見てきたはずなのに 桜の魅力、綺麗さは色褪せない。
毎年見る度、初めて桜を見たかのように 思ってしまうのは何故だろう。
ｱ ｵ ｲ
今日は余花さんと 広場の近くにある川に咲く河津桜を見に来た。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
余花さんはそう言いながら 三色団子を頬張っている。
最近、余花さんは会ったばかりに比べて たくさんの食べ物を食べているように見える。
… まあ、桜が咲く時期に色んな店で 期間限定の商品を販売しているからだろう。
ｱ ｵ ｲ
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
私は歩けなくなってしまい 一日をベッドの中で過ごす事が殆どになり、 唯、病室の窓から見える景色を見る事が楽しみだった。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ファンレターなんて一度も来たことなく 初めて出した本のレビューさえついてない私の小説。
ｻ ｸ ﾗ
窓に流れていく雨粒は 私の瞼から溢れたもののように
静かに、下へと落ちていく。
それから何日か経ったある日。
その日は朝から定期検診が有り 病気の進行状況などを確認した。
幸いにも病気は進行していなく、 数日経てば退院できると医師に言われた。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
その時だった。 何処からか南風が吹き、開けていた窓から病室に風が入り込む。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
風がまともに当たらない様に 顔を俯かせながら窓を閉めようとする。
その時、窓の淵近くに 何かが六花の様にひらりと舞い飛んできた。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
何処から飛んできたのだろうと思って、窓を見る。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
どうやら花弁の正体は 病院の近くにある川に咲いている河津桜のようだ。
ｻ ｸ ﾗ
よく見られる桜より色が濃く そして、咲き続ける期間が長いのが河津桜の美しい所だ。
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
「ありがとう、桜。」
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｱ ｵ ｲ
ｱ ｵ ｲ
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｱ ｵ ｲ
ｱ ｵ ｲ
ｱ ｵ ｲ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
ｻ ｸ ﾗ
コメント
2件
めありちゃんの書く作品って お花みたいに凄い綺麗 .. 🥲 さすがです^_-
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