ワンクッション!
これはワンピースの 夢小説です
この作品は夢主(主人公)が よく死にます 全てルーレットで決めているので胸糞だったり凄惨な死の場合があります
ワンピース本編には 出てこないオリキャラなども 出てきます
主の下手絵も挿絵として たまに入ります
主はにわかなのと 自分が思うキャラの解釈で 書いてるので キャラ崩壊をしてるかも しれません
以上を踏まえたうえで この作品をお読みいただけるようよろしくお願いします🙇
回れ回れ
ルーレット
止まるが決まる
運命に
逆らえる者何もなし
それがどんなことでさえ
意味も持たぬと分かるまい
これから始まる物語
幸せであれ不幸であれ
誰も結末知らぬゆえ
変えられること無かりけり
始まり終わりも皆同じ
いつかは死にゆく運命よ
始まれ始まれ
物語
終われ終われ
物語
私はこれから旅に出る こんな平凡な島から抜け出すために。 毎日が退屈だった。今までずっと 耐えていた。ここまで過ごせていたのは 島の騎士がお話しを聞かせて くれたからだ
その騎士の話はとても 胸踊る物ばかりで、 「自分より何十倍も大きい大剣を持った 巨人族と戦い、見事打ち倒した」とか 「海軍と協力して悪い海賊を捕まえた とか 「獣人に会ってその島での挨拶を 教わった」とか、 とてもとても楽しそうに 嬉しそうに話していて私も憧れた
私も騎士になろうとした。でも、 「女だからなれない」だ「女は弱い」だ 島の人々に散々罵声を浴びせられ 私は挫けかけた。 でも努力した。努力を重ね続けた しかし、私は騎士にはなれなかった
でも昔から話しを聞かせてくれた 騎士が私のことを認めてくれた その騎士は四皇幹部と戦ったことが あるらしく「お前は四皇幹部を 1時間は足止めできるくらい強いよ」と 足止めだけで倒せないのかと 落ち込んだが 「お前は凄い。よく頑張ったな」 そう言われると自然と涙が 溢れて止まらなかった。 騎士は私の頭を泣き止むまで 撫でてくれたしそばに居てくれた
あれから5年。二十歳になった 私はようやく旅に出る準備が整った 平民の私には航海の道具を 調達する金など無く 5年働きようやく最低限の 道具は揃ったのだ。 もう待てない。騎士には 残念ながらなれなかった。 でも、旅をすることは誰も 止められないはずだ 女だからと馬鹿にしたやつらを 見返そうとは思わない だけど努力は無駄ではなかった 女を見下したいならそうすればいい だけど努力する者を馬鹿にするのは違う 私は騎士になりたいわけじゃない 騎士が話していた人々や景色が見たい 私は自由だ。女だからと 止めるやつが居るものなら 殴り飛ばすつもりでいる
航海に必要な道具を全てリュックに入れ 入りきらない物などは舟に詰め込む 立派な船ではないから沢山のものは 乗せられないので逆に私が貧乏で よかったと思う。貴族だったら たくさん乗せていただろう いや貴族なら木製の舟ではなく 鉄製のものか宝樹アダム製のもの を買うか、と苦笑を溢し舟を 岸から海へと押し出す自分の腰くらい まで来たら乗り込む。後はオールで 奥まで漕ぐ波が島の方向にいくので なかなか進んでいかないが たくさん漕いでやっと どんどん島から遠ざかっていく それを寂しく感じながらも私は これから始まる冒険に期待を 膨らませていた
あれから何日経っただろうか
島から出た最初の日のワクワクが 嘘のように後悔に変わった。 海の上の温度は移り変わりが多い 朝は暑くて夜はとても寒い。 海風が強い日は朝も夜も見境なく寒い 最低限の荷物しか乗せれない舟だ ナメて薄い服を何着か持ってきた 私はとても後悔している。それと 毛布ひとつじゃ防寒が足りないことに 気がついた。死なないように体を 丸め、凍えながら寝るからか 眠りがとても浅く寝ても寝た気がしない 何日経ったか分からなくなるのも そのせいなのだろうか。
そう思った日が何日か続いた。しかし 今日は視界が歪んで見えるくらい 暑い日だった。海風が今日は あまり吹かず、吹いても生暖かい 風が汗で湿った肌にあたる なんだか気持ち悪い。
〇〇
1人誰も返事する者もいないというのに そう言葉にしてしまうほど暑い日だった 汗と潮風のせいで体や髪がベタつく おおよそ1週間は経っただろうか。 それなのに島にありつけないのだ 汚い泥水でもなんでもいい 体と髪を洗わせてくれ。 人に会いたいどんな人でも良い 人じゃなくても化け物でもなんでも良い 会って一言だけでいいから 言葉を交わしたい。
寂しい、辛い、体が気持ち悪い そんなネガティブな言葉ばかり 出てくる。たとえ体を鍛えても 体と一緒に心は鍛えられない。と こんなに脆いのだと思い知らされる。 あの頃と何にも変わってないと 嫌気がさす でも、騎士が語っていた島の人々 絶景、大敵を倒した時の達成感 私も味わいたい。これを乗り越えれば 楽しいことが待っているそう気合いを 入れ直すとさっきまで見えていたものが 変わって見えた気がする。
さっきまで気持ち悪いと感じていた 体も髪も爽やかな気がして、 辺りを照らす太陽は自分を照らす スポットライト。まるで自分が この世界の主人公のようだ。 大きくて孤独だと感じさせた海は レッドカーペットならぬ ブルーカーペットそう思うと なんだかとても気分が高揚したような そんな気持ちになる。
さすがにそれは言い過ぎたが 少しだけ元気になれた。 他の海賊や、私に外の世界の 素晴らしさを教えてくれた 騎士もこうして耐えたのかなと 考えると、自分も1人じゃないと 思えた。
〇〇
これから長い旅が始まるこんなことで 挫けてちゃいけないと気合いの一声を 出した。その時だった辺りが 暗くなり太陽が隠れ影になる。 横を見ると自分の舟より 何倍も大きな船がある
その船は海賊船で帆にドクロマークが ついていて赤鼻が描かれていた。 船の先頭には大砲が3つつけられていて カラフルで派手な船だった。 ドクロマークに赤鼻の時点で 察した。七武海バギーの船だと
王下七武海とは政府所属の海賊 政府によって公認された選ばれし 7人の大海賊。四皇、海軍本部と 並ぶ三代勢力、 数多の海賊の抑止力。
最悪だ。普通の海賊ならまだしも 七武海に出会ってしまうだなんて でも、まだ認識はされていないようだ。 こちらを認識したという声は聞こえない 船縁付近にも人は居ないようで このまま横を通り過ぎようとした──が
カバジ
気づかれてしまった 船長に大声で知らせた男 たしか名前はカバジだったか… とてもまずいことになった このまま通り過ぎれれば よかったものの…しかし 騎士を志していた以上逃げる わけにも行かない。 武器ならある、もう戦うしか道はない
剣と銃を腰に差して 持ってきたツルハシとロープを 繋ぎ合わせて大きく振り回し、 船に引っ掛ける
〇〇
ロープを掴んで自分の舟から バギーの大きな船に乗り移ると そこにはたくさんの人だかりが 出来ていて、私目掛けて斧やら 剣やら振り下ろしてくるのを さっと避けると、私は 2、3人の男達の頭に鉛玉を打ち込む 騎士とはいえ銃も使えるのだ ナメないでほしい
私が銃を持っていることを 知った男達は私から距離を取る。 そんな男達にはあえて剣で刺し殺し 女だからとナメるなと言って 最後の1人を倒したところに ようやく本丸が登場した
〇〇
バギー
バギーは部下を10人くらい殺された というのに動じていないとでも 言うように余裕の笑みを浮かべていた そんなバギーを煽った 発言をしてみる
〇〇
バギーは下を向いて震えていた 七武海も情というものや怒りがあるのか と以外に感じていると いきなり腹を抱えて笑いだした ではないか
バギー
〇〇
〇〇
バギー
仲間じゃないし部下でもない それってどういうことだと 考えているとバギーは 声を張り上げて言った
バギー
バギー
〇〇
つまり、バギーにはなんの ダメージも入っていないと ショックを受け、呆然自失していると バギーは変なことを言い出した
バギー
バギー
〇〇
デリバリーがなんなのか 戦闘中どころか日常会話でも 説明されることなんて 滅多に無いから 驚いてしまう
バギー
バギー
バギー
意味はなんとなく理解できたし 大事な派遣社員なら 殺されないよう管理するのも 仕事なのではないかと思うが バギーの圧が重くて黙り込む 喋ったら死ぬ、そんな気がした
〇〇
バギー
バギー
バギー
バギー
〇〇
バギー
〇〇
バギー
剣を構え、私はバギーに 立ち向かっていった
〇〇
バギーとの長い戦闘が続き 私は何度もバギーの体に剣を当てた それなのに、バギーの体に傷ひとつ つくこともなく、体がバラバラに なったかと思いきや、戻り ただただ私が疲労していき、 バギーの攻撃に複数回当たり、 骨が何ヶ所も折れ、 これほどまでに 無駄な戦いは無いと、精神的にも 体力的にも限界を迎えていた。 柵に追いやられた私はもう、 抵抗する力すら残っていなかった。
バギー
バギー
〇〇
バギー
バギー
〇〇
バギー
バギー
バギー
バギー
バギー
バギー
〇〇
バギー
バギー
バギー
バギー
バギーはそう言い、去っていった
バギーの言う通り私の足は折れている それどころか肋骨も折れていて 動いていないこの状態でも 尋常じゃないくらい痛い 殺してくれと願うほどの生き地獄 だった。
何か近くに自決できる物はないかと 見渡すが近くにそのようなものはない。 腕の骨も折れているため、 動かすのは数回で済ませたい。
ふと、思い出した。 私は拳銃を持っている。 弾丸もまだ、あったはずだ。 腕にとてつもない痛みが走るが 腰にさしてある拳銃をなんとか 取り出す。
それで自分の頭を撃とうとした。 その時だった──
バギー
バギー
バギー
悪辣な笑みを浮かべたバギーは私の 拳銃を持ってどこかに行ってしまった
その時の私の顔は絶望に染まって いただろう。唯一の救いを 奪われたのだから、
それからは長かった 痛みがやむことはなく、 増していく一方だ。 骨が折れているだけで 致命傷ではない。バギーは それを分かっているのかいないのか、 あれから何時間経っただろうか、 バギーが私の様子を見にきた
バギー
バギー
〇〇
バギー
〇〇
もう耐えられなかった。 絶対聞き入れてもらえないだろうが 望みをここにかけるしかなかった。
バギー
バギー
バギー
バギーはそう言ってどこに撃とうか 悩んでいるのか腕を組んだ。
〇〇
大きな声で叫んだため 肋骨が肺に刺さり大量の血を吐き、 咽せてしまった。それがとても苦しい 早く殺してとすがる様にバギーを 見つめた
バギー
バギー
バギーは私が吐いた血を嫌そうに、 横目で見ながらそう言った。
〇〇
喋ると肺が動き肋骨が刺さり、 痛くて、言葉が途切れながらも 礼を伝えた。
バギー
〇〇
バギー
バギー
拭こうと、体を起こすと 肺に肋骨が深く刺さった 喉から競り上がる血の味に 耐えきれず、吐き出してしまう。
バギー
優しく聴こえるが言葉だけで、 心配そうな顔など一切していない。 むしろ私を下目に見て、嘲笑っている。 怒る余裕などなく、バギーを キッと睨み付けることも 出来ないくらいに痛かった
そして、どんな拷問よりも痛いだろう この所業を私はなんとかやり終えた。 血を吐いたのは一度だけでは済まず 何度も吐いて、動くたびに痛む とてつもない痛みに耐えきった
バギー
バギー
バギー
〇〇
〇〇
バギー
バギー
バギー
バギーは目を左にそらし、昔のことを 思い出しているようだった。 唇を噛み締め、苦い顔をしていた ことからあまりいい記憶では なさそうだ。
バギー
理不尽にキレられたことに納得できず モヤモヤするが、これで終わりだと 思うとどうでもよくなった。 バギーの顔も心なしか、 すっきりしたような顔をしている 気がする。
バギー
バギー
銃声が響き、自分の体に大きな衝撃が 加わった。生暖かい血が流れていく。 そんな感覚を感じながら 私は昔のことを思い出していた。
「お前は凄いよく頑張ったな」
そう優しく撫でてくれた騎士さん とても親切にしてくれた、楽しい話を 聞かせてくれた。ああ、そういえば 騎士さんのこと全然知らないや 騎士さんの名前ってなんだっけ…
あれ、騎士さんはなんで村の外に 出たことがあるんだろう… 騎士がそんな頻繁に村の外に出たなんて 聞いたこと無い。他の村でも そんなことは無いはず。だって 騎士は国が攻められたときか 戦争に向かわせられるときしか 出動しないはずなのに…どうして……
もう、どうでもいいや ふわふわとした不思議な感覚に 襲われ、なんだかとても 気持ちがいい。
意識が少しづつ薄れていくのを 感じながら、その感覚に身を任せ、 私は意識を落とした。
回れ回れルーレット
止まるが決まる
運命に
逆らえる者なにも無し
それがどんなことでさえ
意味も持たぬと分かるまい
これから始まる物語
幸せであれ不幸であれ
誰も結末知らぬゆえ
変えられること無かりけり
始まり終わりも皆同じ
いつかは死にゆく運命よ
始まれ始まれ
物語
終われ終われ
物語
カバジ
バギーは、侵入者を殺したあと 血で汚れた武器の手入れをしていると 部下のカバジが、そこに居て 声をかけた
バギーは振りかえり、返事を返した
バギー
カバジ
バギー
カバジ
カバジは言葉を濁し、船長から 目を逸らす、続きを言えと バギーが促す
バギー
カバジ
バギー
バギー
カバジ
カバジは目を見開き、喜びを噛み締め 口元に手を当てた。
バギー
バギー
バギーはひとつ仕事を頼む。 カバジは二つ返事で承知する── ではなく、面食らった表情をし 困惑の声をあげた。
カバジ
バギー
カバジ
予期しないことを言われたバギーは 半ば怒り気味にカバジに問うた
バギー
カバジ
狼狽えるカバジは何度も死体がある であろう場所を見て、青ざめた カバジは船長との認識の差に 戸惑いながらも、己が見た景色を信じ 船長に叫ぶように言った
カバジ
バギー
バギーは柵の方に振り返り 言葉を失った。なぜならそこに あったはずの死体が そこには無かったのだから…
コメント
2件
うわぁ…スゴい… 最後のところ我輩ゾクッとしちゃった、、最高です!!