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言葉が出ない
頭が真っ白になって
何も出来ない
声をかけれるはずもなく
ゆっくりと足を曲げ
帰路へと走った
ドアを閉めその場にへたりこんだ
○○
○○
○○
○○
○○
○○
○○
乾き笑いが零れる
静かに水滴が落ちていく
静かな家の中に私の泣き声だけが
響き渡る
糸師冴
糸師冴
糸師冴 side
糸師冴
糸師冴
かれこれ20分たつ
いつもなら数分で返って来ていた
何故かもどかしくて苛立ちはじめる
糸師冴
通知を知らせる音が鳴る
すぐさまスマホを見る
糸師冴
糸師冴
糸師冴
糸師冴
糸師冴
百合
糸師冴
百合
糸師冴
百合
糸師冴
百合
百合
するりと腕を絡めてくる
糸師冴
段々と不快な気持ちが増す
百合
百合
すかさず俺のスマホに手を伸ばし
LINEのQRコードを読みこんで 俺に返す
百合
糸師冴
アイツだけは二度と会いたくない
関わりたくもない
はじめてそう思った
結局いくら待っても○○は来なかった
それで今に至る
俺は友達欄を探り
無言でブロックした
○○
○○
糸師冴
○○
○○
○○
○○
○○
いつも通り
いつも通りの私を
ちゃんとしなくちゃ
そっと頬に手が触れる
糸師冴
○○
糸師冴
糸師冴
○○
○○
糸師冴
言えるわけなんか
ないよ
智美
智美
智美
○○
智美
○○
智美
○○
○○
○○
○○
保健室利用者のところに名前を書き
ベットに着くとそのまま寝てしまった
○○
真知子
○○
真知子
○○
○○
真知子
真知子
ニコッと微笑みを向けられ安心する
○○
○○
真知子
○○
私は先生に今までの事を 友達が体験したことにして話した
真知子
真知子
真知子
○○
真知子
真知子
○○
冴くんは
友達
大事な友達…
話を聞いてくれて
優しくて
微笑んでくれて
慰めてくれて
たまに冷たいけど
あと…
友達…?
○○
真知子
真知子
真知子
○○
胸がドキッと音を立てる
気づきたくなかった
○○
好きって気づいてしまっても
あの子と付き合ってるかもしれない
気づいたら
もう止められなくなっちゃうのに
真知子
真知子
真知子
真知子
その言葉を聞いて
私は一目散に保健室を後にした
真知子
真知子
ふと真知子はベットに目をやる
真知子
百合
百合
真知子
百合
百合
真知子は優しく話す
真知子
百合
百合
百合
真知子
○○
○○
クラスメイト
○○
勢いよくドアを押す
○○
糸師冴
いつもの浅蘇芳色の髪の毛が目に映る
風になびいて煌びやかに光る
○○
ふんわりと微笑んでくる
胸がぎゅっと締め付けられる
あぁ
これがきっと
好きってことなんだ
すうっと深呼吸をする
目の前の人に向けて頭の中で言葉を紡ぐ
ゆっくりと笑顔で顔を上げる
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