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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

モブ達

美咲ちゃん、可愛いよ!

モブ達

学園1の美女!

モブ達

美咲ちゃん好きだよー!!!

美咲

ありがとうございます(*´ `*)

モブ達

美咲ちゃん!

モブ達

美咲!先生が呼んでたよ!

美咲

今行きます

モブ達

そういえば、美咲ちゃん

モブ達

試験でまた学年1位だったんだぞ!

モブ達

凄いよね!

モブ達

憧れちゃうな꒰՞⸝⸝> ·̫ <⸝⸝՞꒱

モブ達

可愛くて優秀で女子力高くて

モブ達

なんでも出来ちゃうんだもん!

モブ達

わかる!

美咲

(もっと、私を褒めて)

美咲

(もっと私を見て)

美咲

(もっと、もっと、もっと!)

美咲

(私を好きになって!)

??

勘違いするなよ、このブス。

美咲

美咲

バッ…〈起き上がる〉

美咲

毎晩、綺麗になった自分の夢を見る。

私が唯一綺麗でいられる幸せな時間。

勘違いするなと言われた所でいつも起き上がる。

そして、目が覚めるとそこはもう現実で

慌てて部屋にある鏡を覗いてみると

容姿はダサく醜いまま。

この姿を見る度私は自分の事が嫌いになる。

昔は綺麗になる為に色々努力したけど

ネットで調べて試してみても

どんどん悪化する一方で

綺麗にはなれなかった。

そこから努力する事をやめた。

どうすればいいか分からなくなったから。

美咲

(そろそろ学校行かないと…)

永奏

努力すれば誰だって綺麗になれるなんてよく言うけどさ

綺麗になれるのは元の素材がいい人だけ。

私みたいな根暗で臆病で醜いやつは

整形でもしない限り

どんなに頑張ったって努力したって

綺麗になんてなれない。

この世界は平等とか言ったやつ誰だよ。

全然平等なんかじゃないじゃん。

綺麗な人は褒められて愛される癖に

醜い人は罵倒されて嫌われる。

これのどこが平等なんだ。

教えてよ、神様。

永奏

ハァ…

永奏

(本当嫌になる。)

彰登

俺の顔と性格はいいはずなのに

女にだってモテてるのに

幼なじみにだって大切にされてるのに

どうしてアイツらは俺を嫌うんだ?

どうしてそんな目で俺を見るんだ?

どうして俺を好きになってくれないんだ?

やめてくれよ

俺をそんな目で見ないでくれ。

俺が欲しいのはこんなものじゃない。

俺が欲しいのは人からの暖かい愛だ。

それ以外は何もいらない。

頼むから、俺を見てくれ

俺を愛してくれ。

俺を必要としてくれ。

なぁ、母さん父さん…

爽汰

…ダル

両親には愛されてるし

友達にも恵まれてるし

今の環境にも不満は無い。

僕は孤児と比べたら幸せな方だ。

そう思いたいのに思えない。

だって、皆は僕自身を見てくれないから。

実際に皆が見てるのは僕のステータスだけ。

誰も僕を知ろうとしない。

本当の自分も分からなくなった。

だって、"僕"という人格は両親が作り出したモノだから。

そんな環境の中でも僕は

両親や教師の期待に応えるためいい子を演じている。

誰かに頼られる優しい人間を演じている。

誰にも見放されないように。

今日も俺は"僕"を演じる。

海月

海音、早くしないと置いてくよ!

海音

ちょっと待ってよ!

(カラン)〈何かを落とす〉

爽汰

あの子なんか落として…

彰登

〈拾う〉

爽汰

腕時計か?

彰登

みたい

爽汰

これ、大事なものかもしれないし

爽汰

早く追いかけて渡さないと…

彰登

嫌だ、ダルい。

爽汰

彰登…

彰登

…ってよく見たらあの子の制服

彰登

絆宮学園の制服じゃね?

爽汰

あ、本当だ

爽汰

絆宮学園の生徒なら行先は一緒だし

彰登

ゆっくり行っても大丈夫だよな

彰登

(それより、あの子の顔面偏差値気になるな。)

彰登

(後ろ姿は100点満点だけど)

彰登

(顔は大して良くないんだろうな…)

彰登

(まぁ、学校で会えばわかるし)

彰登

(あんま期待しないで行きますか。)

爽汰

(また人の容姿に点数つけてるな…)

海月

到着!

海音

海月、走るの早いよ!

海月

ごめんごめん!(´>∀<`)ゝ

海音

絶対思ってないでしょ!?

海月

(´>∀<`)ゝ))エヘヘ

海音

(´>∀<`)ゝ))エヘヘ…じゃないよ!

海音

全くもう…

海音

私だから良かったけど…

海音

他の人といる時は相手に合わせなよ?

海音

海月に追いつける人なんて中々居ないんだから…

海月

分かってるよ!

羽音

2人ともおはよう!

海音

あ、羽音

海月

おはよう!

寧々

今日も元気だね

海月

まぁね!

海音

〈靴箱を開ける〉

海月

〈靴箱を開ける〉

パラパラパラ…〈手紙が落ちる音〉

海音

海月

凛杏

わぁ…今日も凄い量…

羽音

今日も大量に手紙があるね

海音

ほとんどラブレター…

海月

ほとんどファンレター…

凛杏

2人は本当に人気だね。

海音

いつもの事だから慣れたけど…

海月

流石にこう毎日あると疲れるね

羽音

でも、ちゃんと読むよね

羽音

どんなに忙しくても疲れてても

海音

当たり前だよ

海音

せっかく書いてくれたんだから

海月

それに、手紙を読まない
なんて失礼じゃん?

凛杏

まぁ、そうだね

寧々

今思ったけど

寧々

2人は手紙読んだ後どうしてるの?

海音

大切に保管してるよ

海月

私も!

羽音

あの量を保管してるの?!

凛杏

凄い…

寧々

2人は優しいね

海月

そんな事ないよ

海音

ただ、捨てるのが勿体ないから家に置いてるだけ

海月

よし、手紙は鞄に入れたし教室行こう

寧々

うん

凛杏

(凄い視線を感じる。)

絆宮学園高等部2年B組

モブ達

ねぇ、2人とも

海月

ん?

海音

なに?

モブ達

今日転入生が来るらしいよ!

モブ達

しかも4人!

海月

それ本当?

モブ達

本当だって!

モブ達

さっき先生達が話してるの聞いたから!

寧々

この学園に転入してくるなんて

寧々

よっぽど優秀な人なんだろうね。

巧巳

ここに入るには偏差値80〜90は必要だからな

海音

いい人だといいな(*´ `*)

モブ達

ね!

(ガラガラガラ)

朱峰先生

おはようございます

蓮音

おはようございます。

先生

朱峰先生

どうしました?

今日、転入生が来るって聞いたんですけど

本当ですか?

朱峰先生

もう知ってるんだね

朱峰先生

本当だよ

海月

転入生はどこのクラスに来るんですか?

朱峰先生

このクラスだよ

弾音

だろうね

羽音

同じじゃないと物語が成り立たないし…

蓮音

羽音、それメタ発言

羽音

あ、ごめん

凛杏

(メタ発言?ってなに?)

モブ達

先生、転入生って女の子ですか?

モブ達

それとも男の子ですか?

朱峰先生

それは来てからのお楽しみという事で

モブ達

えー、気になる!

モブ達

なー!教えてよ!

朱峰先生

ちょっと皆静かに

朱峰先生

転入生達が入りにくくなるでしょ?

海音

先生の言う通りだよ

海音

皆静かにして待ってよう

モブ達

はーい!

モブ達

わかりました!

朱峰先生

それじゃ、入ってきていいよ

(ガラガラガラ)

美咲

永奏

彰登

結構(顔面)偏差値低いんだな…

爽汰

彰登、静かにしろ

彰登

はーい

朱峰先生

それじゃ、1人ずつ自己紹介してくれますか?

彰登

俺は京極 彰登キョウゴク アキト

彰登

宜しく!

爽汰

霧島 爽汰です。

爽汰

よろしくお願いします。

永奏

黒騎 永奏クロキ ハルカです。

永奏

お願いします。

美咲

は、花園 美咲って言います…

美咲

どうぞ、よろしくお願いします…

モブ達

男子かっこいいじゃん!

モブ達

女子はちょっとあれだったな…

朱峰先生

皆、ありがとう

朱峰先生

じゃ、席は…

朱峰先生

花園さんは灰谷さんの隣

朱峰先生

黒騎さんは海月さんの隣

朱峰先生

霧島さんは天宮さんの隣

朱峰先生

それで、京極さんは海音さんの隣の席です

彰登

海音ってどいつだ?

爽汰

天宮さんは…

霧島くん、こっちだよ!

爽汰

あれ、空くん?

久しぶりだね、爽汰くん

爽汰

久しぶり

海月

(そういえば霧島…って)

海月

(あの、大手霧島グループのご子息と同じ名前じゃん)

凛杏

花園さんはこっちですよ

美咲

あ、え、あ、

凛杏

よろしくね、花園さん

美咲

よ、よろしくお願いします…

海月

黒騎ちゃん、こっちだよ!

海月

早くおいで!

永奏

(あんな陽気なキャラの隣とか…)

永奏

(マジで無理なんだけど…)

永奏

(美咲と隣が良かった…)

美咲

(なんか怖い…)

海音

京極くんはこっちの席ですよ

彰登

お前が海音か…って、

海音

彰登

…(,,,・-・,,,)➳♥キュン

彰登

(コイツさっき腕時計落としてったやつだよな?)

彰登

(こいつに点数をつけるは100点満点。)

彰登

(いいじゃん、この女…)

海音

京極くん?どうかしましたか?

彰登

いや、なんでもない

彰登

〈座る〉

海月

あ、そういえば海音

海音

ん?

海月

出席登録した?

海音

…あ、まだしてない!

朱峰先生

まだ時間あるから早く登録してね

海音

ガサゴソ…

海音

あれ、?

海月

どうしたの?

海音

キズナパクトがない、!

海月

え、忘れちゃったの?

海音

いや、鞄に入れてたはずなんだけど…

海音

どっかで落としちゃったかな…

海音

どうしよう…

海月

もう、何やってるの

彰登

探してるキズナパクトってこれか?

海音

あ、それです!

海音

良かった…

海音

どこで見つけたんですか?

彰登

ここに来る途中落ちてたから

彰登

持ってきた

海音

ありがとうございます、京極くん

海音

〈腕時計を付ける〉

海音

先生、出席登録終わりました

朱峰先生

それじゃ、HRを始めます

HR終了

朱峰先生

1時限目は美術なので

朱峰先生

本鈴が鳴る前には美術室に移動してください

B組

分かりました!

朱峰先生

湊さん、天宮さん

朱峰先生

空いてる時間に4人を

朱峰先生

学校案内してあげてください

朱峰先生

この学校の校則や
システムなども出来たら…

分かりました

朱峰先生

では、お願いしますね

海音

はい、任せてください

海音

皆さんもし分からない事があれば

委員長である俺と海音に聞いてください

永奏

は、はい、

美咲

わかりました…(小声)

爽汰

了解です

彰登

(コイツ委員長なんだ。)

〈海音の肩に顎を乗せる〉

海音

ちょっと、夜?

彰登

(なんだ、コイツ)

(あ、妬いてる)

美術室に行かなくていいのか?

海音

今行くよ

B組

(いや、あの2人距離近いな!?)

海音

だから、顔あげてください

ん。

海音

(なんか今日私の彼氏可愛いんですけど、)

海音

あ、そうだ

海音

美術室の場所は少し複雑なので

海音

京極くん達も一緒に行きましょう

永奏

お願いします。

美咲

は、はい、

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