Kagura🍁
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馨灯
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馨灯
今日は、僕の用事で東京な息子の馨灯と一緒に向かっている。 用事っていうのも…ずっと活動を休止しているグループに顔を出して、グループ活動を再開するために話をしに行くため。 もう、何年もあってへんし。連絡やってスタッフさんとしかアポとかとってへんかったさかい、少し緊張もしている。 それとついでに、東京にもお引越しや。今年でこの子も幼稚園を卒園し、次は小学生やし区切りのいいこの歳に決めた。この子には少し悲しい思いをさせてしもうてるから、いっぱい甘やかしたい! それに、住む所もまだ、決まってへんからその間事務所か、スタッフさんの誰かの自宅にとめて貰えへんかっていう話もしたいし……自分勝手すぎて申し訳ない💦
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馨灯
やけど、あの人には──だけには、誰へんようにしな。
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ほんまにこの子はあの人の面影が多く、ほかのメンバーにバレへんか少し心配や。話し合いの間はスタッフの〇〇さんが見てくれはるから心配入らへんと思うんやけど……道中で誰かに合わへんかったらええんやけど。 まあ、合わんこと願って向かおうかな。
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そうして、駅から歩き出そうとした時に── 「お前、初兎か?」 って、どこか聞き馴染みのある声が後ろの方から聞こえてくる。 初兎は、恐る恐ると後ろに振り返る。もちろん、馨灯が相手から認識できないように隠しながら。そうすれば、そこにはやっぱり見よぼえのある男がたっていた。茶髪に毛先が金色の長髪。綺麗な黄眼の男性。 悠佑がそこに立っていた。 まさに信じられへんかのような顔をしてこっちを見ている。やっぱり何年か経ってるけど、あんまり変わっていないことに、初兎は一人ホッとする。 次の瞬間にはものすっごい衝撃が体に走った。
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そう、一つ誤算があるとすれば、一二年前に悠佑にバレてしまったということだ。 たまたま、前に住んでた場所に、ゆーくんがスタッフさんと一緒に来ていた時に、たまたまデパートで遭遇してバレたって言う感じ。 父親のことはどうにかごまかせたから、結果オーライでええかなって思ってる。 馨灯自身もゆーくんにすっごく懐いとるし笑
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二人でそんな話をしていると、クイクイっと袖を引っ張られる。下の方を見れば、馨灯が初兎の服の袖を握ってこちらを見上げている。
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初兎は、手をつなぎながら先を歩いている二人を見つめながら、そう考える。 あの夜の翌日からあっていない。 今でも、あの情熱が燃え上がっている相手。愛おしくってやまない男性。 それでも、こんなワガママな僕は、君を想い続けてもええんやろうか? そう思う。 そして、馨灯にも……。
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三人は楽しげは話をしながら、歩いていく。 周りの人は『仲のいい親子』『仲のいい兄弟』と微笑ましそうに話している。 初兎は、馨灯を見ながら幸せそうに微笑む。父親譲りの髪を梳かすように撫でた。そのて次がくすぐったかったのか馨灯は小さくきゃらきゃらと笑っている。それを悠佑は親のような目をして見ている。そして、この場にあいつがいたらどうないなんやろう。っと考えてしまう。初兎もそれは分かっていても、相手の気持ちがわからん限りはそんなこと軽々しくなんて言えへん。 悠佑は、初兎と再開する前から、ちょくちょくとりうらの恋愛相談に乗っていた。 そしてそんな中での、初兎との再開であったために、本人なほかのメンバーにも初兎のことを告げようとしたところで本人から『まだ、メンバーとか…特にりうちゃんには言わんといて! お願いやゆーくん。この子のことはまだ黙っててほしいねん!』っと強く言われたのを今でも覚えている。 なぜ、あの頃はそんなに必死に隠したがるのか悠佑自身はあまりわかっていなかったが、その後にりうらからは、初兎との関係を聞いた時に、自分の中で疑問だったピースが嵌った。なぜ、初兎が高くなに嫌がっていたのか──あの隣にいた子がりうらと初兎の間にできた子であったからだと。
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悠佑は、そう初兎に告げて、先に会議室へと向かっていく。
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スタッフ
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初兎は、馨灯を見送るや急いで会議室に向かっていく。 少し、久しぶりのために、迷わないが不安でありながら向かっていく。さすがに、遅れてまうのはみんなに申し訳ないし、自分の身勝手な行動を快く許してくれたみんなに恩返しをこれからしていかな。 それに、はよ……彼にも会いたいと心のどこかで思っているから。
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初兎、しょーちゃん、しょにだ!!!!
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久しぶりのみんなのいる空間に、しょ正直また、自分がなじめるのか心配しとったんやけど、あの頃みたいにはなしができていたよかったとおもっている。 けど、りうちゃんとはなかなかに話せていない。いや、話せられない。話題が全然思いつかへん。彼にどう話しかけていたのかなど忘れてしまった。 それに、あのころのことまだ、怒ってるやろうから、へんに話しかけずらい。本人を見ていたら、気にしていないのはわかってる、でも、それでも、話しかけずらい。
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久しぶりに見るしょーちゃんの笑顔に俺は自然と微笑んでしまう。 あの日以来、見る好きな人の姿。 あの頃とは全くもって変わっていないかわかっこいい人。あの日、りうらは思いつく限りの場所を探し回った。それでも、彼は見つからず、それから一ヶ月して、本人なら連絡があって、グループの活動を一時的に休止したいという胸の電話だった。 その時は、りうらは嫌われたから、姿を消したんだと思っていたけど、今の君の姿を見てそうではないとわかった。 けど、なんで突然りうらの前から姿を消したの? 本当にりうらのこと嫌いななっちゃったの? ……ねぇ、君の本当の気持ちがりうらは知りたいよ。
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俺の今までの気持ちを君にぶつけたら、迷惑かな? 君のとなりに並び立ちたいと思ってしまうのは、嫌がるかな?あの止まった関係から前に進みたいと告げたら、君は拒絶するかな? それを考えてしまっうだけで、心がいつも締め付けられる。それでも、君の気持ちを知るのが、りうらはさらに怖い。君をつなぎとめられる繋がりが今は“セフレ”しかないのが、悲しいな。 この空間にいても、君のとなりに座っているいむが羨ましい。その席を代わって欲しいほどに。 りうらのぽっかりと空いた穴はもう、君の思い出しか塞がらない。 「君を愛し続ける俺を」許してくれないかな。 もう、この気持ちに蓋も嘘もつきたくないから。
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君のその優しい笑顔をりうらにも向けて欲しい、な──
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名前を呼ばれたから、後ろを振り返れば──そこに立っとったんはりうちゃんやった。 今でも大好きなからやった。
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りうちゃんは、俯きながら僕にそう告げられる。 確かに、ほんまやったら君に全部を言いたかった。ほんまやったら離れたくもなかった。けど、君に嫌われるんも、認められへんのも嫌やったから、怖かったで。 告げられる勇気は今も昔も僕には無い。 ごめんな、りうちゃん。こんな僕で──
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初兎は、ただ、涙を流しながらりうらに謝り続けることしかできなかった。 りうらが持っていたハンカチで涙を拭っても、初兎の嫌いなアメジストの瞳からは止めなく涙が流れ落ちるだけ。 まだ、この秘密は、貴方には教えられない。
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Kagura🍁
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コメント
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はじめまして夜分遅くに失礼します🙇🏻♀️🤍表現がとっても素敵でおしゃれで引き込まれました;;♡2人のすれ違いがあまりにも辛いし2人の感情が伝わってきて続きがとってもたのしみです😻❤️