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これは…とある少女の物語。
ごく普通に暮らす特殊能力を持った少女と仲間の絆の話。
小鳥のさえずりと聴き慣れた目覚まし時計の音が耳をさす。
莉瀬
莉瀬
寝惚け眼を擦り嫌な時計の音を止めスマホを見る。画面の眩しさに少し目が眩んだ。
【8:00】
莉瀬
私は飛び起きて壁にかけていたセーラー服を取り、袖に腕を通す。白の身頃に青色のスカーフ、少し短めの紺色のスカート。少し大きめだが3年使うのならいい感じだろう。
ガラスでできた青く透き通ったゼラニウムの花の髪飾りを右耳の少し上へ着け、腰辺りまで伸びた黒髪を、軽くクシでとかす。
意味は『変わらぬ信頼』 母から貰った大切な髪飾りだ。
黒のリュックを持ち部屋を飛び出でる。
莉瀬
那津子
那津子
莉瀬
那津子
私は食べていたパンを一気に飲み込んだため少しむせ返ってしまった。
莉瀬
那津子
莉瀬
莉瀬
那津子
私の父と母は幼い頃、事故で亡くなった。今は独身の父の妹にあたる椎葉那津子さんと一緒に暮らしている。
都会で暮らしていた私は那津子さんの暮らす田舎へと引っ越してきた。
那津子さんの職場に居る鯉山さんはすごく頼りになる人で私が物心着く前はよく家に来て家事を手伝ってたとか…。
莉瀬
自転車に鍵を挿し回す。高校に入学祝いと同時に買ってもらった新しい自転車はとても乗り心地が良かった。
引っ越してきたこの田舎町は元住んでた都会とは違い自然を感じる。森林があり反対側には初めて見る大海原。
ほんの少ししょっぱい潮の匂いと何羽ものカモメが空を飛んでいる。
きっと私が大人気インフルエンサーだったらバズり間違いなし!!…だなんて妄想に浸っているときだった。
どこからか小さな子供の泣き声が聞こえた。近くには木製ベンチと大樹が植えてある広場があった。大樹の下をよく見ると子供が泣いていた。
私はベンチの傍に自転車を停めた。
莉瀬
女の子
女の子が指を指す方向を見ると赤い風船の紐が木絡まっていた。
莉瀬
莉瀬
私は心の中で呟く。すると特殊能力・パワーを持つ像(ヴィジョン)または守護霊の様な人型のものが傍に現れた。
近距離パワー型であるが遠距離攻撃も可能である。能力は本体(私)が想像した毒性の宝石をスタンドが作り出し手から放出する。ただし毒性の内容簡単に考えてしまうと、スタンドとの意思疎通が出来ず違う毒性の物が出来てしまう可能性がある。
莉瀬
側に立っていたスタンドは木の方へ向かうと紐を掴み風船を私の元へ持ってきた
女の子
女の子にはまるで風船に自我が芽生え、私の元へ行ったように見えただろ。
莉瀬
女の子
莉瀬
莉瀬
私はかがみこんで唇に人差し指を立て『しーっ』というポーズを取った。
女の子
莉瀬
女の子