⚠︎ この作品に登場する病気は架空のものです。 一切実在する病気とは関係ありません。
── 数時間後。
カ ン ゴシ
カ ン ゴシ
カ ン ゴシ
ア オ イ
余花さん、大丈夫だろうか… 安静にしていたらいいけど、
その後、院長が来て 余花さんについての説明が始まった。
イ シ ャ
イ シ ャ
イ シ ャ
イ シ ャ
ア オ イ
… 余花さんが入院するという事は しばらく、余花さんが小説を書くのも
僕がそれを読むという いつの間にか楽しみになっていたことも無くなってしまう。
… 悲しい、けど
あんなに苦しそうにしている余花さんは もう二度と見たくない。
少しでも治療をして、症状が収まって。 また、小説を見ることが出来れば、それ以上に嬉しいことは無い。
ア オ イ
ア オ イ
イ シ ャ
それから僕は何日か 余花さんのお見舞いに行った。
ア オ イ
サ ク ラ
ア オ イ
そう言ってお見舞い品として 桜色の石鹸と、今の季節が旬であるオレンジを渡した。
サ ク ラ
サ ク ラ
サ ク ラ
そうお見舞い品を幸せそうな顔で眺める余花さんを見て 「今日もお見舞いに来て良かった」と思った。
同時に、また広場のベンチに座って 余花さんの作品を見たいとも思ってしまった。
ア オ イ
──この間お見舞いに行ってから一週間以上経つ。 なるべく行きたいと思っていたが
その日は午前中用事があり 余花さんのお見舞いに行けなかった。
ア オ イ
そう思っていると
カバンの中の携帯から 振動音と着信音が流れた。
ア オ イ
ア オ イ
ア オ イ
その電話の内容は 体を支配する眠気が覚めてしまう程に 余りにも衝撃的だった。
── それは 余花さんの容体が急変したという内容だった。
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次回最終話です。 明日の夜に投稿しますのでお待ちください🙇🏻♀️ また、解説は最終話とセットで投稿します。