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カキーン
「おおお!!ホームラン!!」
佐々木 彗
打ったボールは柵の向こう側へと飛んだいったのを確認してゆっくりとベースをランニングしていく
歓声が上がり点を入れたことに喜ぶチームメイトとハイタッチをして客席へと走っていく
梶本 美希
嬉しそうに手を上げる幼馴染の手をパンっと叩く
梶本 美希
佐々木 彗
いつも応援に来てくれる私の幼馴染
家が隣で生まれときからほとんど一緒
オメガとアルファが存在するこの世界では
アルファの私とオメガの彼女が一緒に居ることはあまり良くないと思われがちだが
幸いにも私達はヒートに当たったことがなく
「間違い」が起きたことはない
数時間後
梶本 美希
佐々木 彗
校門の前に居る彼女に駆け寄る
梶本 美希
佐々木 彗
そして私達は
梶本 美希
付き合っている
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
小学生から私達は正式に番を結ぶ事が決まっている
私は美希の事好きだったし
断る理由もなかったから同意した
大事な幼馴染で大事な恋人
梶本 美希
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
料理が上手で、生徒会で生徒会長をやってて歌も上手いし、顔も可愛い
こんなに完璧な彼女が居て私は幸せ者
だからこそアルファとして、未来の番としてこの子を守らないといけない
梶本 美希
ぎゅっと私の腕に抱きつく美希
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
でも彼女はちょっと変なんだよね
梶本 美希
梶本 美希
これは冗談なんかじゃない
目がガチだ
本気なのだ
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
お風呂を上がるとリビングは出汁のいい匂いが包んでいた
キッチンでは美希が料理をしていた
私の家は両親が海外でお仕事をしているから大体ご飯は一緒に食べている
ちゃんとお金はうちの両親が出しているらしい
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
コップとお箸、お茶をテーブルに置くと丼を2つ美希が持ってきた
梶本 美希
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
椅子に座ると首にかけてタオルを美希は取って髪を拭き始めた
梶本 美希
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
そう、私はソフトボールのアンダー18選手候補として招集がかかっているのだ
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
そう言って気合いを入れるようなポーズをする彼女
そんな事言っていても彼女のご両親は有名企業の社長
彼女はその跡を継ぐ社長令嬢なのだ
それなのに無邪気にそう言ってくる彼女に逆に私は焦っている
……っていうのが!! この、ラノベゲーム「私のオメガ候補は愛が重すぎる」に出てくる私達の設定である!!
よくある、本当によくある交通事故から目覚めれば
私は何故かこの世界に転生していて
そして何故かヒロインの1人の許嫁に転生をしていた
私は幼い頃から美希と一緒の許嫁
だけど、ゲームの中の私は美希に興味なんて無く、触れる事は疎か、話す事も無かった
そして美希ルートに行けば私は許嫁を解消させられショックで自殺する
アナザーストーリーで明らかになったのは
私は美希の事が好きで、大切で
それが故に触れるのが怖かったという事だった
そのせいですれ違い、美希からの愛も無くなり、許嫁解消後は抜け殻のようになる私が映されていた
そんな事には絶対ならないようにする
なぜなら私はこの美希が最推しなのだ
ヒロインの中でも愛が重くない様に見えて重い
陰で操るタイプのヤンデレでしかもお金持ち
見た目もクリクリの瞳にサラサラの髪
私のドタイプ
そりゃあ好き過ぎて顔見るのも恥ずかしい気持ちは分かる…
梶本 美希
佐々木 彗
美希は私の顔をのぞきこんだ
佐々木 彗
梶本 美希
佐々木 彗
私が前世の記憶を思い出したのは簡単な事だった
ドスッ
小学生の頃に木登りをして落ちた衝撃だった
その瞬間前世の事がフラッシュバックした
私は高校生だったこと
ソフトボールをやって、怪我でマネージャーに転向したこと
そして信号待ちしてる時にトラックが突っ込んできたこと
佐々木 彗
梶本 美希
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
手を差し伸べた美希
確か、これは回想で見た
この時彗は手を払いのけたんだ
…でも、私はそんな事しない
佐々木 彗
手を握ると美希は驚いた顔をした
梶本 美希
彼女がヤンデレになった原因は全部彗
愛を注がれなかった彼女は愛の注ぎ方を徐々に間違えていく
あのゲームはハッピーエンドがハッピーエンドではない
監禁、洗脳
美希は
殺害
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
そのおかげか今はとても良好な関係になっている
佐々木 彗
梶本 美希
佐々木 彗
佐々木 彗
ふわふわ卵の親子丼を口に運ぶ
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
嬉しそうに笑う美希
今の所時々ん?ってなる発言以外は問題は無い
このまま、良好な関係を続けられたら
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
梶本 美希
梶本 美希
佐々木 彗
続けられたら…いいん…だけど…?
手元にある親子丼を見つめる
佐々木 彗
佐々木 彗
佐々木 彗
梶本 美希
ポタッ、ポタッ、ポタッ
梶本 美希
梶本 美希
梶本 美希
梶本 美希