'しょうside'
夏休みの中頃、ポストの中に一通の手紙が入っていた
しょうへ。
急な話だけど、父親の転勤で引っ越すことになりました。
だから、最後にしょうに手紙を書いて、この街を去る事にしました。
凄いめんどくさい内容だけど、良かったら読んでね。
小さい時から、しょうとずっと一緒に過ごして、ずっとずっと好きでした。
「○ ○ の だ ん な さ ん に ぜ っ た い な る ! !」 とか
「ず っ と だ い す き ! !」
って言ってくれたのが、凄い嬉しくて仕方なかったよ。
小学校で虐められてた時も、いつも助けてくれて、しょうは私のヒーローでもあった。
中学の時もずっと一緒だったし、高校も一緒に居られるものだと思ってた。
でも、いつの間にかしょうは私の親友の物になっていて、幼少期の言葉を信じた私が馬鹿だったな~って思ったよ。
しょう
...は?
そして、その親友は私から離れていった。
そのタイミングで、引越しが決まったので、この手紙を書いたんだ...笑
最後に、1つだけ。
ずっと好きでした。
△△と幸せにね、
○○より
その手紙を読んで、俺は涙が零れた
中学時代、○○は俺と一緒に居てくれてたけど、ある男子と仲良くなってた。
俺は、てっきり2人は付き合ってると思ってた。
○○は、幼馴染として隣にいてくれてたんだろう、って。
そんな時に、△△から告白されて、○○を諦める為に付き合った。
...でも、両想いだったんだな。俺たち
しょう
...絶対○○を見つけるから。待ってて