司
司
俺は天馬司。 未来のスター……らしい
……もう、スターじゃないのかもしれないな
司
いつもの日常に飽きている 無理もない
「オレ」を演じてるのだから
司
俺に生き甲斐はない ショーも、家族も、仲間も、セカイも 全て、演じる「オレ」でできたモノ達
演じる「オレ」が居なくなったら、そのモノ達は全て無くなる。ナニもかも
司
そう言って彼は、スマホの光をずっと眺めては吸い込まれていった
司
えむ
司
えむ
寧々
類
えむ
「助けたい」
「助けたい」
「助けたい」
司
寧々
えむ
類
寧々
類
えむ
司
えむ
司
えむ
確かに分かった。感じ取れた。
司くんは…
光のない月になっている。
えむ
寧々
類
司
えむ
寧々
えむ
司
落ち着いたらまた来てね。
…今日のショーは中止にしようか
司、いつでもいいから。
司
司
司
ああ、いつからだろう。
明るかった88個の光。
それが1個ずつ無くなっていって
もう、照らす光が無くなってしまった
まるで、希望が…道が、無くなったように
演じる「オレ」も光なんてない。 ただ、ただ演じるだけ。 ホカにナニも、残らない。
一等星。 もっとも、明るく見える星のこと。
過去に光が消えていったら、未来に光は残らないのか?
一等星のように光る、マフユのヨゾラに
俺は……ナニもできないまま、呆気なく死んでしまうのか
もう、希望を求めない。
もう、光は見せない。
演じる「オレ」に、最期の星を
last show time.
タイトル ───── アナタにさいごの一等セイを ───── 2024 8/16 連載開始。
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元ネタ 「明るかった88個の光」 =プロセカ曲 88✩彡 「マフユのヨゾラに」 =まふゆ(朝比奈)のセカイのように