カリ腐マ~短編集~

~amhk視点~

ここ数日、ふみやさんが起きていない。

部屋から出てこないとかそういうのでは無くて、本当に数日間ずっと眠っている。

前にもあったけど、その時は約3日くらいで元気なふみやさんに戻った。

ちゃんと息もしてるし、脈も感じれる

だけど、時々このまま消えてしまうのではないかと考えてしまう。

ひたすらふみやさんの隣で起きてくれと願うだけの自分は無力だ。

そして、それからまた数日、ふみやさんは眠り続けた。

それと同時に、不安も大きくなっていった。

でも、ついにその日がやってきた。

そう言って離れようとした時、軽く服の袖を引っ張られた。

そこにはいつもの様にしゃっくりをしながら薄目でこちらを見詰めているふみやさんの姿があった

柄にも無くふみやさんを抱きしめた。

この人ってば、本当に心配ばかりかける人なんだから。