《アルハイゼン宅》
カーヴェはアルハイゼンがいない日を狙ってティナリとセノを自宅(アルハイゼン宅)に呼んだ
ティナリ
こんなことしてていいのかなぁ…
セノ
なにを心配することがある、ティナリ。
カーヴェ
そうそう、大丈夫だって。あいつ今夜教令員で残業らしいし
セノ
アルハイゼンが残業…?そりゃあ、残念だな。残業だけに
ティナリ
そういえばさ、昨日コレイが面白いものを貸してくれたんだよ
カーヴェ
コレイ…?ティナリの友人か?
セノ
おい、なんで無視するんだ
ティナリ
まぁ、そんなとこ。七聖召喚っていうカードゲームを教えてくれたんだ
カーヴェ
へぇ、カードゲームか。やったことないなぁ
セノ
おい、ティナリ
ティナリ
ん?なに?あ、七聖召喚気になる?実は、今日コレイから借りたもの持ってきたんだ
セノ
…そうか…
カーヴェ
へぇ、ちょっとみんなでやってみようよ。面白そうだ
ティナリ
うん、やってみよう。まずは説明するね
ティナリが七聖召喚のし始めた。カーヴェは興味深そうに頷きながら聴いていたが、セノは元気がなかったが聴いていた。
ティナリ
ルールはわかったかな?
カーヴェ
ああ、ティナリの説明はわかりやすくてすぐ頭に入ったよ。
セノ
同感だ。それに、この七聖召喚、よく作り込まれているな
ティナリ
そっか、よかった。じゃあ早速やってみようか
カーヴェ
じゃあ、まずは俺とティナリで良いかい?
セノ
好きにしろ
カーヴェ
じゃあ、俺はティナリのカードを使おうかな
ティナリ
ええ、なにそれ…ちょっと恥ずかしい
セノ
…ティナリ、俺のカードを使え
ティナリ
え、うん、良いよ。
カーヴェ
じゃあ、俺のターンからで良いか?
ティナリ
どうぞ
カーヴェとティナリは、七聖召喚を真剣にやりはじめた
カーヴェ
うーん……よし、ターンエンドだ
ティナリ
ふふ、本当にいいのかい?僕のセノの爆発が炸裂しちゃうぞ?
カーヴェ
あ…やっぱ無しで!ターンエンド無効!
ティナリ
ふふ、もう遅いよ、カーヴェ。僕のターン!
カーヴェ
うぁぁ…!!
カーヴェはティナリに負けた。2人が熱い試合を繰り広げている中、セノはずっと窓から空を眺めていた
ティナリ
セノ〜戻ってきて。もう終わったよ
セノ
そうか。ティナリ、見てみろ。今日は満月だ。
ティナリ
ほんとうだ。今日は特に綺麗に見えるね。望遠鏡を持ってこればよかった
カーヴェ
うちにあるけど、使うかい?(アルハイゼンの物)
ティナリ
いいの?じゃあ、ちょっと使わせてもらおうかな
カーヴェ
わかった、待っててくれ。
カーヴェは席から離れ、数分すると大きな望遠鏡を抱えて戻ってきた
ティナリ
わぁ、すごい立派な物だね
カーヴェ
だろ?(アルハイゼンの物)
セノ
ティナリ、月を見るのか?
ティナリ
うん、そのつもりだよ
セノ
じゃあ、その間俺とカーヴェで七聖召喚をしようじゃないか
カーヴェ
お、僕に喧嘩を売るのかい?良いだろう。さっきは負けたけど、君には勝つよ
セノ
最後は俺のスキルでやられてなかったか?
カーヴェ
そんなわけないじゃん。月を見てたからよく見てなかったんでしょ
セノ
…そうか。じゃあ、次はちゃんと正面から見ていてやるよ
カーヴェ
はは、瞬きの瞬間は慎重に選べよ?
セノ
望むところだ。じゃあ、セーノでカードを引こう
セノ
カーヴェもセーノと言うんだぞ
カーヴェ
えぇ…
セノ
セーn
アルハイゼン
おい、何をしている
セノ
チッ
カーヴェ
あ、アルハイゼン。帰ってたのか
アルハイゼン
今帰ったところだ。それより何を騒いでいる
セノ
邪魔をするな、アルハイゼン。今セーノと言うところなんだ
アルハイゼン
…ティナリは何をしている?
ティナリ
あ、アルハイゼン。おかえり。お邪魔してるよ
アルハイゼン
カーヴェが呼んだのか?
カーヴェ
まぁ、そんなところ。君は今日残業だって聞いてたんだけど
アルハイゼン
俺が残業なんてするわけないだろう。
カーヴェ
…
セノ
おい、アルハイゼン。今良いところなんだ
アルハイゼン
…それは何だ?
ティナリ
七聖召喚ってカードゲームだよ。スメールではまだ広がってないけど、モンドで流行しているらしいんだ
アルハイゼン
モンドで…
ティナリ
そう。コレイが、モンドで住んでるアンバーという友人から教えてもらったらしくてね。借りてきたんだ
アルハイゼン
ふむ…カードゲームは、やったことがないな
セノ
ああ、スメールにそのようなものは無いからな
カーヴェ
アルハイゼンもやるかい?
アルハイゼン
…ルールは?
ティナリ
あ、僕が説明するよ
アルハイゼン
なるほど、興味深い
カーヴェ
お咎めは無しかい?
アルハイゼン
良いだろう。このカードゲームを知れたという点では許してやろう。だが、カーヴェがどうしても叱られたいと言うならば
カーヴェ
いや良いよ。
セノ
アルハイゼンもやるのか?
アルハイゼン
ああ、興味深いからな。
ティナリ
じゃあ、ちょうど2人ずつになったから、僕とやろうよ
アルハイゼン
良いだろう。
セノ
じゃあ、全員でセーノと言って始めよう
ティナリ
えぇ…
カーヴェ
えぇ…
アルハイゼン
…
セノ
いくぞ、セーノ
ティナリ
セ、セーノ
カーヴェ
セーノ…
アルハイゼン
…
セノ
…アルハイゼン…
ティナリ
アルハイゼン、君ってやつは…
カーヴェ
アルハイゼン、もう少し空気を読むのを学んだほうが良いぞ
アルハイゼン
俺はそのような学問専門では無い。馬鹿らしいことをやる意味がわからないだけだ。
存在するだけでその場を凍り付かせるアルハイゼンが参加した事により、静けさが目立つようになった。
セノ
…まるで凍結だな
カーヴェ
セノ…
セノ
今、カーヴェのある状態と同じだ
カーヴェ
君ってやつは…