テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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クラスメイトは魔女

第1話 - 魔女のラブレターの秘密

2024年09月24日

#頑張りました

リア充です！w

颯太

えっ、いきなりなんだろう

颯太

前髪が長く顔が半分近く見える。隠れていた椎名さんの顔が見える。

颯太

あれっこうやって近くで見ると、椎名さんって、結構かわいい気が……。

颯太

って、そういう話をしてるんじゃない！

颯太

「き、協力って、いきなり言われても困るよ」

颯太

そうだ。

颯太

きちんと、断らないといけない。

颯太

椎名さんが航を好きなのはわかった。

颯太

けど、だからと言って、協力する義務も、義理も、僕にはない！

さえ

「タダでとは申しません。わたしも青原君に協力しましょう」

颯太

僕に協力。

颯太

どういう意味だろう？

さえ

「青原君好きでしょう……美島ひかりのこと」

颯太

んぐっ……！

颯太

思わず、うめき声をもらしてしまう。

颯太

航しか、知らないはずなのに、どうしてそれを……⁉

颯太

僕を見すえる椎名さんの瞳に、身ぶるいした。

颯太

―「黒猫」を連れた「魔女」。

颯太

椎名さんのウワサが、頭をよぎる。

颯太

「........................................わかったよ」

颯太

うなずくしかなかった。

さえ

「了承いただけて、よかったです」

颯太

ここで一つ説明しないといけないことがある。

颯太

椎名さんの二つの名、‘‘黒猫‘‘についてだ。

颯太

なんで、‘‘黒猫‘‘なんてよび名がついたのか？

颯太

僕が知るかぎり、大きな理由は2つ。

颯太

ひとつは、椎名さんの容姿から。

颯太

制服とはいえ、彼女が着ていると、影ぼうしみたいに、真っ黒に見えるのだ。

颯太

もうひとつは、椎名さんにまつわるウワサから。

颯太

たとえば―いつも町内の黒猫を従えていて、使い魔として使役しているらしい、とか。

颯太

小学校時代、椎名さんをいじめていた子が、ヒドイ目に次々とあって、あやうく死にかけたらしい、とか。

颯太

休日に、黒ずくめの一団にまざって、歩いているのを見た、とか。

颯太

椎名さんが図書館で、「悪魔」や「魔術」ぼ本を読みふけっているのを、何人も目撃している。

颯太

それだけそろえば、「魔女なのでは？」という、ウワサがたってもしかたがない。

颯太

‘‘黒猫‘‘と呼ばれているのは、「魔女」と直接的に呼んだりしたら呪いをかけられそうだから、ということらしい。

颯太

だけど、‘‘黒猫‘‘も十分に不吉ではある。

颯太

椎名さんのことなら学校のほとんどの生徒が知っている。

颯太

なんとなく、不気味だなぁとは思っている。

颯太

どういうわけだが、お互いの恋を協力することになった。

颯太

人生は何がおきるかわからない

颯太

……そうだ。

颯太

のんびりしている場合じゃない。

颯太

気になってることがあったんだ。

颯太

「椎名さん。その……ラブレターのことなんだけど」

さえ

「なんでしょうか」

颯太

「見ず知らずの相手から、いきなりラブレターをもらっても、男子としては困ると思うんだよね」

颯太

……特に椎名さんなら、なおさら。

颯太

というのは、心の中だけにとどめておく。

さえ

「そういうものですか」

颯太

椎名さんの無表情が少し不安そうになる。

颯太

「いったん、ラブレターを回収したらいいと思うんだけど、どうかな？

さえ

「回収ですか……」

颯太

椎名さんが考える顔をする。

颯太

それもそうか。

颯太

きっと勇気を出して、航のくつ箱に手紙を入れたのだろう。

颯太

それを、かんたんに回収するとは、決められないかもしれない。

颯太

やっぱり違う方法を……。

颯太

僕が、そう思いなおしかけたときだった。

颯太

「わかりました。回収しましょう」

颯太

椎名さんは、あっさりとうなずいた。

颯太

「い、いいの？」

さえ

「協力者である、青原くんの提案です。信用します」

颯太

ついさっき、まともに話したばかりだというのに、いきなりずいぶんと信用されている。

颯太

逆に、それが怖くもあるんだけど……。

颯太

まあ、いまはそうも言ってられない。

颯太

あんまり、ぐずぐずしているとほかの生徒たちが登校してくる。

颯太

「なら、僕が回収してくるよ。椎名さんが行って、ほかの生徒と会ったら、説明が面倒だろ」

さえ

「そうですね。おまかせします」

颯太

頭を下げると、ふぁさっ、と長い黒髪が、肩から落ちた。

颯太

間近で見る機会なんてなかったけど、きめ細かなきれいな黒髪だ。

颯太

……と、そんなこと考えてる場合じゃなかった。

颯太

僕は、その場をはなれると、くつ箱に急いだ。

颯太

手に持ったままだった靴を、くつ箱にしまって、うわばきにはきかえる。

颯太

それから、周囲に目をくばって、人がいないのを確認してから、航のくつ箱を開けた。

颯太

「うわっ……」

颯太

そのとたん、僕はうめき声をあげた。

颯太

うわばきの上には、見るも禍々しい、真っ黒な封筒があった。

颯太

ちぐちゃん

ここで、終わります。

ちぐちゃん

ばいちぐ！

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凄っ

リア充です！w

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