コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
やってしまった
そう思った時にはもう遅く、
相手はもう助かりそうにもない
後頭部から滝のように血を流し、
焦点が合っていない眼は生気を失っている
感情任せに動いた私が馬鹿だった
後悔しても、もう後の祭りだ
止まらない震えと怖気、 押し迫ってくる罪悪感
とても言い表せないような感情がどばっと押し寄せてきて
自然と呼吸が早くなっていく
mzr
乱れる呼吸を整えようと、肩を上下させる
胸ぐらを、服にシワができるほど強く握り、
耳障りな鼓動を鎮めようとした
少しづつ現状を整理して、
この状況をどうするか考えた
だが、混乱したままの頭では、ろくな判断ができなかった
「はやく、にげて、かくさないと」
私の頭ではそうする方法しか浮かばなかった
そうはいっても、震えっぱなしの手足では歩いても直ぐにつまづいてしまうだろう
深く、深呼吸をして、まずはゆっくりと冷静になろう
でもそんなこともうとっくに分かっている
しようとしても、できない
いくら深呼吸をしても、無意味だ
呼吸は荒く、早くなっていく
上手く酸素を取り込むことができなくなっていく
遂に足の限界がきて、私はその場にへたりこんでしまった
乱れた呼吸音で、私は何も聞くことが出来なかった
────後ろから近づいてくる、足音も
mmntmr
後ろから聞こえてきた声で、私は正気を取り戻した
聞きなれた、安心する声
私たちのリーダーである、村の村長
mmさんだ
そう思った瞬間、私はすかさず膨大な恐怖に襲われた
見られた
mmさんに見られた
「どうすれば、mm、さんに、きらわれちゃ...」
死体も見ているし、mmさんは私がやったのだと察するだろう
私は咄嗟に立ち上がり、mmさんから1歩でも離れようと、必死で走った
ここのマップはファングルであり、
私がさっき居たところはスプラッシュゾーン
mmさんはキッチンから来ていた
なら、向かいのカフェテリアに逃げよう
そして、私はカフェテリアに駆け込んだ
しかし、先客がいた
gsoさんだ
しまった
失敗した
私はヒュゥッと、顔から血の気が引いていくのがよく分かった
しかし幸いな事に、gsoさんはこちらに気づいていない
何か作業をしていて、集中しているようだ
なら、今の隙に逃げるしかない
焚き火方面に走り抜けて、ドロップシップに隠れよう
そう思って、私はgsoさんの後ろを通り抜けようとした
でも、上手くいかなかった
mmntmr
mmさんが声を上げた瞬間、gsoさんはこちらに気づき、
パシっと、私の腕を掴んだ
いきなり掴んだにしては、痛みは無かった
掴まれた腕から、gsoさんの優しさが伝わっていく気がした
瞬時に現状を理解したのだろうか、それとも咄嗟だろうか
それはもう、関係ない
私はもう逃れることができなくなった
mmさんも直ぐに追いつき、gsoさんに何か話しかけている
私は頭の中が真っ白になり、
mzr
目から大粒の涙を流して、謝ることしかできなかった
私を心配する2人の声が聞こえる気がするが、
私の泣き声と鼓動の音が耳栓代わりとなって、
何も聞こえなかった
そして、涙で視界がぼやけてよく見えなかったが、
2人が私の手に握られていたモノを見て、
肝を抜かれたように驚いた顔をしていたのは気の所為だろうか
いや、おそらく正しいだろう
だって、私の手に握られていたのは
刃物でも、鈍器でもなく──────
──────血のついた、 オモチャのスコップだったのだから
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak
Yak