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しろ
しろ
しろ
しろ
しろ
わかる用 . けろけろ(間違えた裏声みたいな) * 濁音ノイズ(電子的なあ゛のざらざら)
違和感を感じたのは夜の25時
いふ
仕事が終わって寝る準備もして ベットに飛び込んだ時だった
いふ
紛れもない自分の声に 何かしらノイズのようなものがある いわゆる加工された声の音
いふ
さっきまではなかったはず 会社でも何もなかったはずだ
そもそも声に電子音が混ざる、なんて 事象を聞いたことがない 起きているのであればネットニュースの 一つにでもなっているだろうし、 病気としてでも何かしら 界隈に居る自分が知る由はあるだろう
いふ
知りたい情報は何一つない ケロって壊れたスマホの治し方や 音声通話の話題が出てくるだけ
いふ
あとはもう聞くしかない 自分よりこういう類に有識そうな人物 そして頼れる人物
いふ
年の功というか、そういう関連というか オタク心理とでも言うのだろうか なぜ、と問われたら なんとなく、としか言いようがない それは知覚しない信頼であった
いふ
悠佑
いふ
かくかくしかじか、と事の顛末を伝える 途中から黙って聞いていた彼は あ、と声を漏らした後おもむろに言葉を続けた
悠佑
いふ
悠佑
小さく言葉を並べている 全く聞こえていないが大抵こういうのは 考え込んでいるだけだろう
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
切り際、これは絶対にスマホを 落としたであろう音がした 相当焦ってるんだな、と感じつつ 内心が冷静なのは何らかのバグだろう
数十分経った頃 インターホンが鳴る
悠佑
出迎えた彼は何の荷物か分からない リュックを背負っていた
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いつから、とか前兆はあったか、とか 問診のような言葉が続く
悠佑
いふ
悠佑
こんな時に冗談なんて言わないだろう それは分かっている ただ信じられないのだ 彼の言う"奇病"が現実にあるわけない、と
悠佑
その言葉を皮切りに俺は延々と疑問をぶつけた どこが悪いとか、なんで奇病がとか 言ったって変わらない八つ当たりの様な悪い言葉がとめどなく溢れていく
悠佑
何も言えなかった 知ってて一緒に居たのか、と 絶対に傷つけてしまうのは分かっていた 彼と居て楽しかったことは事実だから 否定も肯定もすることは出来なかった
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
この人ふざけてるんだろうか、と 流石に思ってしまった これはドッキリであったら何より良いか
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
それを言われると何も返せないのが現状である 伝えられた概要は非現実的なもので 前提に奇病なんてあるはずがなかった
名前はバグ症候群と言うらしい 世界の歪み?で起きるんだとか言っていた 症状的には変声や視覚の変化 ノイズの可視化、変形が見られる 最終的には物質的な世界と裏側にある システムの狭間に堕ちるんだとか 治し方は一つだけ 好きな人と結ばれること
悠佑
いふ
悠佑
ぺし、と内腕に貼られた札 呪文か何かが少しだけ書いてある 触れた瞬間びりびりと雑音が鳴り響き それはふと消滅した
悠佑
いふ
悠佑
そう言われて脳裏を過ぎる 言い当てられたのは確かに2年ほど前だ
悠佑
彼の手中には数枚の大きさが違う紙があった それぞれ先程の紙と同じように 多かれ少なかれ呪文が書かれている
ぺちぺちと小さい順に貼られていくそれは またノイズ音を出し消えてしまう ある程度の大きさになれば 閃光は走るものの消滅まではしなくなった
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
顔面でも良かったんよ、と笑って言うが それなんて自分からしたら それどころではなかったかもしれない
いふ
悠佑
彼は帰り支度を始めていた 結構な深夜だったので泊まれば?と 声をかけたが 明日も仕事やろ、と断られた
悠佑
いふ
悠佑
いふ
ここまで言って遮られる くすくす、と笑うような手振りをして 彼は真っ直ぐに俺を見据えた 捉えたその深い瞳は魅了的な魔力があった
悠佑
【続】