vvt BL

放課後、学校からの帰り道。

俺は、ふと思ったことをしてみる。

俺の彼女────スマイルは、俺がどんなことを言っても、照れてくれない。

今みたいにいきなり『大好き』とか言っても、後ろから抱きついても。

平然とした顔で、『そういうのやめろ』って言ってくる。

何とか照れさせたい……！！

心臓が、早鐘を打っている。

この感覚、いつまで経ってもなかなか慣れないな……

きんときがいつもいきなり『大好き』とか言ってくるから……

もちろん俺だって大好きだけど……

そんなこと、恥ずかしくて口が裂けても言えるわけがない。

今日も、きんときは気づかなかったみたい。

スマイルの耳が、真っ赤に染まっていることに────。