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つ゛つ゛き゛Ω\ζ°)チーン
尊すぎる( ́ཫ`)
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
欲しい
あの人が欲しい。
毎日名も知らぬあの人を想っている。
あの夜のことが忘れられない。
他の人では満たされない。
あの人の全部を私のものにしたい。
身も心も全部支配したい。
私だけを見てほしい。
まず貴方を知ることから、ですね。
手に入れるためには手段を選ばない。
この前は逃がしたけど、
いつの日か絶対私のものにする。
貴方と出会ってから、カメラを持ち歩くようになった。
毎日外へ出るようになった。
貴方を探すため。
初めて会った場所。
毎回同じ時間に同じところへ行く。
貴方に会えることを祈って、毎日毎日。
だけど会えたためしは無い。
帰り道を変えてしまったのだろうか。
でもここは私にとって忘れられない場所だから、
ここで会えなくてもいい。
貴方が見れる場所は分かってる。
ここから200mほどにある道、そこへ行くとたまに見かける。
最近見かけないけど・・・。
片手にカメラを持ち、いつもの場所で待機する。
ずっといると不信に思われるので、待てるのは数十分程度
今日は見れるかな、と
期待を胸に抱き、電柱にもたれ掛かる。
しばらくすると、足音が聞こえてきた。
私は物陰に見を潜め、音のする方向を伺う。
日本
貴方だ!!
思わずシャッターを切った。
日本
シャッター音に気づいた貴方は歩く速度を速めた。
まぁそんなことどうでもいい。
そういえば家も知らなかった、この機会に知りたいと思い、
貴方の歩幅や速度と同じように後をつけた。
焦ってる貴方も可愛い。
私にもっと貴方を教えて?
やはり回り道だったようで、時間がかかった。
そんなことする必要ないのに。
貴方が入っていったところは、
貴方には似合わないボロいアパートだった。
こんな場所では綺麗な貴方が汚れてしまうじゃないか。
私と一緒ならもっと広い家に住めるのに。
勿体ないですね。
早く貴方が私のものになれば・・・。
貴方の部屋をカメラに収め、その場から離れた。
これでもっと貴方を知れる。
家に帰れば、
貴方の写真が貼り付けられた壁と天井に囲まれる生活。
幸せだけど、まだ物足りない。
でも、行動を起こすべき時が近づいている。
これまでの日常が動く、最高の瞬間が。
次の日に備えて、早く眠らないと。
明日は何を知れるんでしょう。
貴方の勤務先、
貴方の友人、
貴方の癖、
貴方の表情、
貴方の好き嫌い、
貴方の生活、
貴方のこと、全部把握していたい。
邪魔する人も全部消してあげる、貴方は私だけ見ていればいい。
寂しいですが、まだ貴方は私に気付かなくていい。
それまではサプライズの準備期間としましょうか。
毎日貴方への恋文を綴り、テーブルに置いているの。
貴方に渡すのは、サプライズ前日にしましょうかね。
私のこと一番考えてくれてる時、
私と貴方が再開できるのです!
あぁ、貴方はどんな反応するのでしょう!
数ヶ月後にはなるでしょうけど、
踊る心と貴方の写真に包まれ、目覚ましを設定する。
明日が早く来ますように。
目覚ましが鳴る。
時刻は朝4時
外はまだ暗いままだった。
今日も素敵な一日が始まる。
リビングの明かりをつけ、
朝食にトーストを食べ、
いつもの真っ黒なスーツを着て、
身なりを整える。
ササッと支度を終え、いつもの持ち物で家を出る。
向かう先は会社でもスーパーでもない。
名前も知らない貴方の家。
私の運命の人。
♪♪
貴方は私のこと怖がってますが、
私が貴方を守ってあげます。
貴方の住む賃貸の裏側の道、貴方が部屋を出るのを待つ。
時刻は午前5時、恐らくあと1時間は待つことになるでしょう。
でも苦ではない。
貴方を知るためなら、時間なんてどうでもいい。
貴方の写真を眺めていると、時間なんてすぐ溶けてしまうんです。
それほど私は貴方に夢中。
四六時中貴方のことで頭も胸もいっぱいなんです。
貴方のことを考えている内に、時計の針が一周していることに気付いた。
本当、貴方は罪な人ですね。
私をこんなにするほど美しいのですから。
普段気にしてもいなかった鳥のさえずりも、
貴方を引き立たせる美しい音色のようです。
靴とコンクリートが重なる音、
人通りのない場所に微かな足音が聞こえた。
木陰から表を覗き込むと、貴方の姿が目に映った。
シャッターを切り、貴方を尾行する。
今度は怖がられないように、ひっそりと。
人込みにまみれる満員電車。
狭くて暑苦しい。
貴方のような人がこんな思いさせられているだなんて。
とても悪い気分だ。
こんな場所では、貴方を見失ってしまいそう。
はぁ・・・もう、
私なら貴方を車で送ってあげられるのに。
貴方のすぐ近くで貴方をただ見守る。
人に押し潰されて可哀想ですが、仕方ないです。
・・・いいこと思いつきました。
電車が揺れたタイミングで貴方のスーツの衿にGPSと盗聴器を忍ばせた。
これで絶対はぐれませんよね♪
・・・あまり人の多い場所に行かないからだろうか。
ものすごく体力を消耗した気がする。
でも貴方のためならまだ頑張れますよ。
早歩きする貴方を追いかけ、再び貴方を写真に収めた。
綺麗な貴方の横顔を目に焼き付けながら。
貴方の勤務先の周辺。
さすがに会社には入れないので、断念した。
けれどいい収穫でしたよ。
そして、コレが貴方に付いている限り、
私は今日、いつでも貴方に会いに行ける。
あぁ!全くいい気分です!
いつでも場所と声が分かるなんて、まるで私の所有物ですね!!
所有物、いつか絶対そうなるんですけどね!
さて、貴方は何を言って、何をしてるんでしょう。
聴覚に集中力を集めるために、私は瞳を閉じた。
おはようございまーす・・・。
少しけだるげな挨拶が鼓膜をついた。
まるで私に語りかけているようで面白い。
適当な返事が聞こえ、そこから雑音混じりのタイピング音だけが流れる。
時々つくため息が愛おしい。
こんな声、私以外の誰にも聞かせたくない。
同じようで違う音が流れ続け、しばらくすると
上司や同僚らしき人との会話が聞こえてきた。
聞き取りづらいが、貴方の声だけは鮮明に聞こえる。
貴方の情報が知れるかもしれないと期待感を抱きながら耳を澄ませた。
日本~!資料コピーしといて~!
ぁ、はい!
日本、と呼ばれ貴方は返事をした。
今の、貴方の名前?
そうに違いないでしょうね。
貴方の名前がやっと知れた喜びが一気に私を包み込んだ。
やっと名前を知れた!!
やはりコレを仕掛けておいてよかった!
これで大好きな貴方のこと、もっともっと知れるんですから!!
名前すらも絢爛だなんて貴方って人は・・・!
日本さん、貴方のことずっと聞いてあげますからね・・・。
イギリス
貴方の名前を口に出すだけで口角が自然と上がってしまう。
幸せに押し潰されてしまいそうです。
このいい気分のまま貴方の声を聴き続けていたい。
何時間でも、何日でも、ずっとずっと。
貴方の吐息や声を堪能すること数時間、
スペースキーを叩く音がし、貴方は椅子を押した。
休憩でしょうか。
私はさらに聞き耳を立て、貴方に集中した。
貴方の静かな足音すらも聞こえるぐらいに、
すると電話のバイブ音が鳴り出した。
もしもし?
と、貴方は電話に出た。
日本、今休憩だよな?
聞き覚えのある声、話し方、
まさか・・・いや、そんなわけないだろう・・・。
はい、そうですよ。なんですか?
いや、ちょっと心配でさ・・・
この前の男、まだ捕まってねぇんだろ?
そんな心配しなくても・・・(笑) 自分の身は自分で守れますって!
そうか・・・、でも無理はするなよ。
あと、ヤバいときは頼れよ、いつでも迎えに行くからな。
、、愛してる。
私も、アメリカさんのこと愛してますよ。
イギリス
思わず目を開いた。
アメリカ・・・?私の息子の名前じゃないですか・・・。
しかも貴方が愛してると・・・?
私が言われる言葉のはずなのに、何故息子が?
息子ってのが癪に障る。
私の方が愛してるのに。
私の息子と日本さんがそんな関係?
いや、昔から野蛮な息子のことです、
きっと日本さんを騙しているんでしょう。
じゃないと有り得ない。
貴方が私の息子を好いているなんて許さない。
その立ち位置は私だけの特等席なんですよ。
私と貴方の関係を邪魔する人なんて、
家族であろうと絶対に許さない!!
私が手に入れるはずなのに!!
貴方は私だけのものであってほしいんです!
・・・息子はどこにいる?
あぁ、そういえば・・・
すぐ近くでしたよね・・・。
私の記憶では、ここのはず。
チャイムを鳴らすと、すぐに出てきた。
アメリカ
面倒そうな態度、しかしそれは一瞬で消えた。
アメリカ
アメリカ
驚くのも当然ですよね。
私は貴方が幼い頃に家を出たんですから。
イギリス
イギリス
アメリカ
拒否する息子を押し退けて家へ入った。
アメリカ
イギリス
銃を取り出し、銃口を向けた。
イギリス
アメリカ
イギリス
アメリカ
アメリカ
イギリス
イギリス
イギリス
アメリカ
イギリス
イギリス
アメリカ
銃を掴まれ、奪うようにして引っ張ってくる。
それは逞しく、そして荒っぽくもあった。
まさか奪われるなんて考えてもいなかった。
油断していたためか、呆気なく取られてしまった。
アメリカ
イギリス
銃なんて無くても!!
振り上げた拳は直線を描き息子のみぞおちへ着地した。
アメリカ
見開いた目で、息の混じった叫び声をあげた。
爽快な感覚と、身がたたき付けられる音が同時にやってくる。
私は迷わず苦しそうに咳込む息子に馬乗りになった。
イギリス
先を越された腹立ちや嫉妬に身を任せた。
やはりみぞおちは効くようで、意外と簡単だ。
力が鈍らせられるので抵抗されても押されつけられる。
アメリカ
イギリス
あの頃とは大違い。
イギリス
さっきより力を込めて、もう一度同じ場所を拳で突いた。
ゴッッ!!!!と音が出たのが感じ取れた。
アメリカ
息をする前にもう一度、もう一度、と、
休憩などとらせず、一定のリズムで何十回も。
叫び声は次第に薄れて小さくなってくる。
アメリカ
アメリカ
昔と同じ惨めな姿、今にも閉じてしまいそうな瞼で懇願してくる。
それにしても、父さんなんて呼ばれたのはいつぶりでしょうかね。
そんなことを考えながらも、また一発とみぞおちを突いた。
ガッッッ!!!
アメリカ
体をがくがくと痙攣させ、白目を向いてしまった。
失神したようだ。
最後に床に転がっていた銃を拾い上げ、
留めに左胸を撃ち抜いた。
さよならを告げる銃声。
カーペットに血液が染み込んでいく。
イギリス
別れを告げる。
息子に初めてした挨拶はさようならだった。
が、寂しくも何ともない。
私の邪魔になる人を生かしといても得はない。
それがたとえ身内であっても、
目的のために手段など選ばない。
これでいいんです、だって、
これで、一歩貴方に近づけましたから・・・!
そしてこの演出も素晴らしいでしょう?
これは邪魔者の排除だけでなく、
私と貴方が結ばれる前のちょっとしたストーリー作りなんですよ。
綺麗でしょ?
早く貴方を・・・・・・、
あぁ、その前にコレを掃除しなければ。
続
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民