はやく、はやく妹と逃げなければ
1番古くて
要らない記憶
走って逃げることに必死で
崩れ落ちてくる建物に気付けなかった
悲鳴と爆発音
汗が吹き出す、熱い炎
灰を被った青空
手から離れた妹に気づけなかった
背筋から凍ってしまいそうだった
いつから?一体いつ離した?
妹は?火に包まれた?
でも、来た道は炎に染まっている
戻れない
おねぇちゃあ゙ぁ゙ああ゙__!!!
燃え盛る炎を隙間から見えた
ああ
瓦礫で足が挟まって出る事が出来ないんだ
痛ましい
痛い、痛いだろう
1番、憎い記憶は___
後退りした
足がすくんだ
もう一度、前を見た
信じられない程早く走っている
嫌だ
私は、私はああはなりたくない
なりたくないのだ
早く走っているのがわかる
焦げた木を1つ
また焦げた木を1つと追い抜く
誰にだって消せなかった。
妹の様にも、川に浮かぶ肉塊にも
ああではない、
あんな死に方
望んでなどいない。
絶対に、なるものか
リーヤ・ラファイル
痛い程心臓が脈を打っている
やけに喉が渇いていた。
メイベル・リスクターン
メイベル・リスクターン
メイベル・リスクターン
メイベル・リスクターン
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
危ない
今は、私は総統なのだ
ただの町娘ではない
メイベル・リスクターン
メイベル・リスクターン
リーヤ・ラファイル
メイベルにも、自分にも
そう言い聞かせる。
大丈夫だ。大丈夫なんだ。
絶対に、そうだから。
メイベル・リスクターン
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
デリア・シネラピア
デリア・シネラピア
リーヤ・ラファイル
フェル・ステルラ
ルーメン・チェムノター
ナリア・ダリス
ユア
ルーカス
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
リーヤ・ラファイル
メイベル・リスクターン
リーヤ様…
一体どんな夢を見られたのでしょう
先程も歩く速度は一定のはずなのに
徐々に早くなっていますわ
瞬きの回数も多くて…
脈拍も少々乱れていますわ
メイベル・リスクターン
心配ですわ……
第5話 『消したい記憶』 メイベルはリーヤガチ勢です。マジです。 さて、物語内では戦争の刻が近付いて来ました。 一体どうなるのでしょうね。
コメント
8件
メイベル…がちオタク…() うーんbad endの気配がする
えぇぇぇぇぇもう辛いじゃん モカじゃんやめてよ