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むかし むかし
あるところに
それはそれは美しい巫女様が おられました
街も村も里も守られ
平和な毎日でした
しかし、段々回りの巫女から虐げられてしまいます
「猫を被ってる」だの
「本当は化け物」だの
「一人の少年を拐った」だの
そして、その噂が瞬く間に広がり
彼女の神社には誰も来なくなってしまいました
それでも彼女は欠かさず祈りを捧げていました
いつか
いつか、報われると信じて
しかし、神すら味方をしてくれませんでした
ある一人の男に
「お前のせいで!お前のせいで!」
理不尽な言い訳と暴力を振るわれました
毎日耐えました
だけど
巫女様も、もう限界です
………
巫女様と呼ばれる存在
巫女様と呼ばれる存在
巫女様と呼ばれる存在
やめて
巫女様と呼ばれる存在
巫女様と呼ばれる存在
巫女様と呼ばれる存在
そうじゃない!
巫女様と呼ばれる存在
違う!
巫女様と呼ばれる存在
巫女様と呼ばれる存在
誰か…助けて……
──そして、彼女は海に沈んでいきました
──神社に遊びに行った少年が行方不明になっております
少年が居なくなった場所には、大量の血がついていたそうです
また、とある伝承によると行方不明になる条件は
黒髪の男性が多く──
影山飛雄
影山飛雄
合宿中である排球部の買い出しに行っていた影山飛雄は、とあるニュースを目にした
最近良く見かけるニュース
"○○神社失踪事件"
神社の名前は難しくて良くわからない
影山飛雄
影山飛雄
気づけばもう夕暮れ
早く帰らないとキャプテンに叱られてしまう
影山は片手に買った物を持ち帰り道を駆けていった
しばらく走っただろうか
ふと首筋に悪寒が走った
影山飛雄
遠くに変な格好の女の人がいる
女の人
本能的にヤバいと感じた
影山飛雄
逃げた
だけど
女の人
──彼らは闇に飲まれていきました