心晴
心晴
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⚠注意⚠ ご本人様には関係ありません 桃赤です 地雷さんお戻りください stpr様の恋愛話です パクリ×参考×
赤は自宅通学の大学生
高校三年間付き合った同級生の桃くんと喧嘩別れしてから、 新しい恋と縁がない
前の恋を引きずっているわけじゃない むしろ。大学での新しい出会いを期待していた
『赤って絶対恋人がいると思ってたから、誘わなかったんだよ』と、 言われる
たまに誘ってもらえても、そういう時に限って台風や大雪で中止 『合コン雨男』のあだ名がついて、さらに誘われなくなった
大学で入ったサークルは文芸サークル 他大学との交流はない、
『赤って恋愛のチャンスがないよねぇ、まるで呪われてるみたいに』と、 友達に言われた
でも、そんな日々も今日でおさらば!
赤はうきうきとした気分で、電車を降りた 朝の通学時間だからラッシュと言うほどではないけれど、結構込み合っている その車内で、さっき声をかけられたのだ
青
高校時代の文芸部の先輩、青くんだった。
二つ年上で、東京の国立大学に合格した秀才 法事で里帰りしているそうだ
先輩の降りる駅が近づいてきていたから数分しか話せなかったけれど、 その間に互いにスマートフォンを出して、連絡先を交換した。
青
赤
クールな先輩のはにかむ笑顔、 そのギャップに、赤の胸がきゅんとした
電車を降りた赤は、川べりの道を歩いて大学へ向かう 風が心地よい
二年間、恋のチャンスがなかったのは、 きっとこの出会いのためだ
呪いじゃなくて、運命だったんだ
神様っているのかも? 天を見上げれば、青空に白雲、とんびが輪を描いている
川べりから橋を渡る、 箸の真ん中あたりで、バックに入れたスマートフォンが震えた
もしかしたら? いそいそと取り出してみれば、期待通り、青ちゃんからのメッセージだ 橋の欄干にもたれて画面を開く
もちろんOK、返事を書こうとしたその時、画面に影が落ちた 顔を上げたら、頭上に羽を広げた大きな鳥がせまっていた
とんび!?
赤
両腕で顔をかばった。 ふっと手の中が軽くなる。 羽音が耳元を通り過ぎた。
ぽちゃん((((((水の音
川面に丸い波紋ができ、その中心にスマートフォーンの角が見え、 すぐに沈んだ。
赤の手はからっぽ
え? 何が起こったの?
えっと、今、青ちゃんからのメッセージを見て、 返事をしようと‥‥‥‥ まだ、返信してない
スマートフォーンは? 川面を見た
流れる川には、もう波紋すらない
空を見れば、とんびがゆったり高みへ戻っていく
思わず空に向かって叫んでいた、
赤
すると、思いもかけず、横から返事があった
黄神様
金色に輝き光のように透ける美男が、欄干の上に浮いている
赤
黄神様
と、美男は微笑み
黄神様
黄神様
南京錠?‥‥‥‥思い出した 高校一年の夏に『ビーナスブリッジ』の『愛の鍵モニュメント』に、 桃ちゃんと赤の名前を書いた南京錠をかけた
『ビーナスブリッジ』は、山に向かって伸びる、 ゆるやかな螺旋形の歩道橋で、 憧れのデートスポットだった。 『愛の鍵モニュメント』はその展望台にあった
夜景がきれいで、ロマンチックで、あのころは桃ちゃんに夢中だったから、 本気の愛を誓った
恋愛のチャンスがないのは、 あの南京錠のせいだったのか!!
赤
赤
黄神様
赤
赤
黄神様
謎めいたほほえみを残し、愛の女神黄は消えた
幸い、桃ちゃんも地元の大学に通っている 今すぐ連絡だ
バックを開けてスマートフォンを探す あ、『ぽちゃん』したんだった
過去の記憶が刺激されてか、『ぽちゃ』と言う音と場面が頭に浮かんだ
あ、南京錠の鍵を二人で海へ投げたんだった 南京錠を外すための鍵がないってことだ
とにかくまず、スマートフォンを買いに行った
手に入れて一番にしたことは、桃くんへのショートメール 悔しいけれど、番号を覚えていた
即、返信が来た 桃くんも次の恋ができなくて困っているのだろう
次に南京錠の開け方を検索して調べた
南京錠を買って帰り、ヘアピンで開ける練習をした 桃くんと別れる原因になった喧嘩を思い出しながら
文芸部の冊子に載せる原稿を仕上げたいからって デートを断ったことから始まって、きつい言葉を投げつけ合ったあげく、 桃ちゃんは『小説なんて書くな』と小説家志望の赤に向かってそういった
その時、別れるしかないと思った 何度思い返しても、今もそうするしかなかったと思う
夜も更けてから、青ちゃんのことを思い出した 縁がなかったと諦めよう 先輩、既読スルーしてごめんなさい
翌朝
桃ちゃんは先に来ていた その背後に、鉄パイプでつくった半球形のモニュメントがある アネモネの花を伏せたようなデザインで、人が十人ほど入れる大きさだ 鉄パイプに南京錠がたくさん、ぶら下がっている
赤はさっそく、自分たちの名前を書いた南京錠を探し始める
赤
赤
赤
桃
桃
赤
赤
赤
桃
桃
そういえば、そうだったけ それにしても、見つからない どこなんだ?
桃
桃ちゃんは地面を指さしている 底には、金色のハート形プレートが埋め込まれている
桃
桃
桃
うそ、この先、赤に恋のチャンスなしって決定? 赤はへなへなとそこに座り込んだ
その正面に、プレートを挟んで、桃ちゃんが正座した
桃
桃
桃
桃
今日初めて、正面からまじまじとさとちゃんを見た 桃ちゃんも二年分大人になっている
赤は、二人の間にある金色のハートを指先でなでた
赤
桃
赤
桃
桃ちゃんは、赤と並んで、ビーナスブリッジをくだっていく ふと立ち止まって振り向いた 橋の欄干の上に、女神黄が浮いている
桃ちゃんは、感謝を込めて頭を下げた 赤と別れてから、桃ちゃんは何度もここに一人で来ていた
桃
と、泣き言を繰り返していたら、黄さんが現れて言ったんだ
黄神様
黄神様
約束通り、女神は ”チャンス” を作ってくれた
心晴
心晴
心晴
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コメント
33件
うぉおおお!!✨✨⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝ なんか、すごい!うん、すげぇえええ!(?)良すぎるぅうう!神さまのチャンスかぁ…実際にあったらいいのに((((
どうやってこんなストーリーをかけたんだ…尊すぎる…
今回の作品もよかったよ!!あ、コメの返信がないのは制限のせいだから気にしないで(((本垢の作品書き直すの!?私もしようかな…?