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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

大吾side

7人全員での仕事が終わって、今日の仕事はもう終わりだった。 今日の夜ご飯は何しようかななんて考えながら 帰る準備をしていると、突然背中を軽く叩かれた。

大吾

ん?

流星

ぁ、あの、
...今日お家来れる?

キョロキョロと落ち着きなく流星が聞いてきた。

大吾

ええよ。一緒に寝よな

2つ返事で答えると花が咲いたように微笑った流星は 1ヶ月に数回、家に誘ってくれる。そんなときは 大抵眠れていなかったり感覚過敏が酷かったりするときやった。

・・・

約束の時間ぴったりに流星の家に着く。 インターホンを鳴らすと笑顔で出迎えてくれた。

流星

大ちゃんありがとう

大吾

ええんよ、
俺も流星と一緒に寝たいし

そう伝えるとふふっと照れたように笑う流星。 夜もこの調子で寝れるとええんやけどな。

他愛のない話をしながら夜ご飯を食べ、 お風呂にも入り、一緒に寝室へ向かう。 カーテンもぴったり閉めて電気も消して寝る準備は万端やった。

大吾

怖かったら
ぎゅーってして寝よな

流星

......ん

お風呂まではいつも通りだった口数がめっきり減った。 でもこれは眠いからじゃないことを俺は知っている。

大吾

どしたん?

寝返りをぐるぐる打って忙しない流星に尋ねてみると 「まぶしい」と返ってきた。 感覚過敏を持ち合わせない俺からすると 全く眩しくはないのだけれど、流星はどこかからか 光を感じているらしい。

大吾

目瞑っても眩しい?

流星

ん、怖いっ

大吾

あ、目擦ったら
あかんよ〜?
お布団被ってみる?

流星

ゔー...

どうやら布団を被るのは失敗だったみたいで、 被って少ししたらばたばたと暴れ始めたため急いで剥ぎ取る。

大吾

ごめんな、大丈夫?

流星

ぅ、まぶし...ぃやっ!

大吾

ほんなら、
大ちゃんのここ、おいで。
大丈夫、ずーっとおるから

目をぎゅっと閉じとる流星の手を取って俺の胸元に当てる。 ここなら大丈夫やろ?ともう一度聞くと ゆっくり近寄ってきてくれた。

流星

大ちゃん、

大吾

ん?

流星

ここ、いい。......怖くない

いっぱいおでこを擦り付けてくれる流星。 ほんまに猫みたいやなぁと癒される。 トントンと一定のリズムで背中を軽く叩き続けとると、 最初はまだ眩しさでばたばたしよったけど だんだん落ち着いてきてこくりと眠りに落ちた。

いつでも駆けつけるから、無理せんでな。

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