コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
來side 初めての経験だった。男に恋したのは。 今まで、異性にしか惹かれなかったし 女子としか付き合ったことがなかった。 来るもの拒まず、去るもの追わずの精神で受けた告白は大体受け入れた。まぁそんなだから最終的には「私のこと本当に好きとは思えない。」と言われて、振られるのがオチ。 だって、別に嫌いではないだもん。好きでもないけど。 そんな冷めてた(?)俺の人生に転機が訪れた。それが、磯村柊の存在だった。 磯村はクラスの中で目立つ存在じゃないし、平凡な感じの奴。でも、俺にとっては違った。自分とは違う世界で生きてる人っていうか、俺にはないものを持ってた。 いっつも友達と好きなものの話題で 楽しそうに盛り上がってるし、大抵の人間が嫌がるような事を、押し付けられても嫌な顔一つせずやるし、人間として尊敬できる部分もあった。そんな感じで磯村の美点ばっかり追うようになった気付けば…独占欲まで 出るようになってた。俺だけのものにしたい、とか俺とも松田とかと話すみたいに 楽しそうに話して欲しい、とか。 恋心を自覚したことが人生で初めてだったから、思った以上に上手くできなくて… くっそダサい告白しちゃったけど。 まぁでもこれは俺が知っていればいい話。 俺だけが磯村の魅力に気付いていればいい