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主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
↓↓↓
あうぅあうあ...
今にも泣きそうな声が 部屋中に響いてゆく
私はベビーベットで寝転がっている 弟を眺めている
乾赤音
お母さんもお父さんも 弟ができる前は私に構ってくれたのに 弟が生まれてきてからは 私には構ってくれなくなった
むしろよく叱られるようになった 「お姉ちゃんでしょ?」 「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」 そんな姉.兄にはご好例の言葉を ぶつけてくる
お母さんやお父さんは 弟にはすごく甘い 私が赤ちゃんの頃もきっとこんなに 可愛がられていたんだろうな...
もっと甘えとくべきだった そう思っても無駄なことは 分かってる
それに、お母さんやお父さんが 弟に甘々しくしゃうのも なんだか分かる気がした
弟)あぅぅ...
弟)きゃあい...(*´﹀`*)
乾赤音
この笑顔が 私も大好きだからだ
乾赤音
赤音が青宗の頬を拭う
乾赤音
乾赤音
なんて喋っても 返事が返ってくるはずもない でも、変わらない弟の笑顔 が私は大好きだった
乾赤音
青宗)あうあぅぅ...
乾赤音
乾赤音
乾赤音
青宗)あうぅ!(*ˊ˘ˋ*)ニコニコ
乾赤音
私は弟ができて後悔なんて 言葉はなかった。どれだけ 弟の方が可愛がられようが お姉ちゃんだから、と言われようが
私の守りたいものは 既にここ(青宗)にあったのだ
当たり前の日常が 当たり前のように進んでゆく、
そう思っていた
だけど...
___。
数年後
私は学校の帰り 小学生の弟と弟の友達を見つけ 図書館に行こうと誘った
青宗は先に帰っちゃったから 一くんと2人で図書館に行った
どうやら一くんは 私に想いを寄せているらしい 健気で可愛なぁ... 5歳も歳が離れているから そうとしか思いようがなかった
図書館の帰り 私は一くんに家まで 送ってもらった
九井一
九井一
乾赤音
と、私は少し からかい気味に返事をした
九井一
乾赤音
九井一
九井一
乾赤音
一くんの目を見て分かった この子は本気なんだって 一くんの瞳の先に 嘘はなかった
乾赤音
九井一
九井一
乾赤音
九井一
九井一
九井が走り去ってゆく
乾赤音
乾赤音
ガチャ(家のドア)
乾赤音
乾赤音
赤音がソファに 寄りかかる
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
気づけば一面 火だらけだった
目の前に映るのは 真っ赤に燃える火と 倒れ込んだ 青宗の姿
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
絶望に陥った
部屋は火と煙で 舞い上がっている
前が上手く見えない
息も持たない 私、このまま死んじゃうの?...
怖いよ いやだよ...
お願いだれかっ...
乾赤音
その時だった
九井一
乾赤音
九井一
乾赤音
九井くんが私を見つけて くれれば私は助かるかもしれない、 でも青宗が... そう思ったのと同時に 思い出が蘇る感覚がした
「あうぅあ!」 と、赤ちゃんの青宗の声が 聞こえる気がした
乾赤音
でも、確かに聞こえる。 この声は 幻聴なのだろうか...?
「あぅあい!」 「あややぃ!」
乾赤音
私...お姉ちゃんなんだ.... なんで私、自分の事ばっかり 考えてたんだろ...
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
九井一
九井一
乾赤音
乾青宗
青宗が九井に掴まる
九井一
乾青宗
青宗が手をさし伸ばす
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾青宗
九井一
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾赤音
乾青宗
九井一
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
乾青宗
乾赤音
バタンッ←赤音が倒れる
乾青宗
乾青宗
俺はあの火事で火傷を おった
命に別状はない
もう少し遅ければ 手遅れだったかもしれない らしい...
医者
俺の病室の外で 医者と親が話しているのが 聞こえた
医者
医者
医者
乾青宗
乾青宗
俺は病室の壁に 寄りかかって 涙を噛みこらえた
それからというもの ココはおかしくなった
赤音のために 自ら犯罪に漬け込んだ
もしあの時赤音が 助けられていれば
なにか変わっていたのかも しれない
俺は悔しくて 苦しくて... 仕方なかった
そんなある日
病院から赤音が息を 引き取ったという 連絡があった
赤音が亡くなった後も ココの様子は変わることは なかった
俺が見た 赤音の最後の顔は 酷く焼き焦げた顔のまま...
「青宗!」と元気に呼ぶ 声は聞こえてこない
俺にはもう、ココも 俺の気持ちもどうすることも できなかった...
乾青宗
線香の匂いが舞い上がる この匂いはあまり好きではなかった
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
乾青宗
青宗が花立てに 花を供える
乾青宗
乾青宗
青宗がお墓に向かって 真っ直ぐ返事をする
乾青宗
乾青宗
乾青宗
青宗が去ってゆく
乾赤音
乾青宗
乾青宗
乾青宗
青宗がお墓(赤音)に向かって 笑いかける
~完~