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流星side
日付を重ねるごとに積み重なるストレス。
だいぶ限界が近くて、
メンバーもみんな忙しい。
相談したいけど、言葉が出ない。
本当は大ちゃんに、
辛い、助けて欲しい
なんて言ってギュッて抱きしめて欲しい。
でも大ちゃんは俺よりもずっと忙しくて、
俺に構ってる暇なんかない。
だから俺はスケジュールを仕事でいっぱいにした。
仕事をして忘れることにした。
忙しくして考える余裕をなくした。
日に日に体は細くなっているけど、
アイドルからしたらいいダイエット。
そう思ってここまできた。
どんなに辛くても、苦しくても、
泣く余裕もないくらい仕事を詰めた。
ファンのみんなは働きすぎだって心配するけど、
働かないで悩んでる方がよっぽどしんどい。
流星
不安が募って壊れそうになっても、なんとかして。
そんな日々を送っていた。
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大吾side
最近、流星が働きすぎてる。
頑張りたいっぽくて、
頑張ってる流星も可愛いけど、
体調が本当に心配。
前までは少しふくよかだった体型も、
急激に細くなって、
みんなに喋りかけたりすることもなくなった。
おかしいと分かっていた。
何かが違うと思っていた。
でも俺には流星のことまでに目はいかなかった。
自分のことで精一杯。
積み重なる仕事に俺もおかしくなりそうやった。
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流星side
二週間ぶりに家に帰れた日。
メンバーがいないと何も出来ない。
メンバーがいないとアイドルを名乗れない。
そんなことを言われないように、
言わせないように、
そんなことは考えないように、
考える時間もなくなるように、
そう思って詰め込んだ仕事。
でもついに事務所から働きすぎだと、
仕事にストップがかかった。
家に入ると今まで外では出せなくて、
抱えていた不安や恐怖が蘇ってきて、
玄関で俺は泣き崩れた。
またやろっかな、
ODしようかな、
これ最後にする。
やっちゃいけないけどやってしまう、
ちょっとだけ...ちょっとだけ...
そう言ってまた飲んだ薬。
ODをする回を重ねるごとに増える薬の量。
最初は10粒だったのが今は20粒だ。
また羽が生えたような感覚になって、
現実を忘れる。
その快感は本当に気持ちがいいものだった。
快感を得ると同時に俺の体は薬で、
少し壊れかけ始めた。