手術室のランプが消える
中から、先生が出てくる
りうら
険悪な顔をして先生は口を開いた
先生
先生
lf
皆の目が潤んだ
初兎
冷たい雫が頬をつたう
りうら
ドンッと大きな音を立てて壁を叩いた
lf
先生
ないこ
布団に包まれて静かに眠る君
ほとけ
ほとけ
静かな病室に泣き声が響き渡る
悠佑
悠佑
lf
lf
目を覚ましますように、、
眠る君の手を握ってそれだけを願った
りうら
りうら
ポタッポタッとベッドに雫を落とす
lf
あぁ。好きな人が目を覚まさないってこんなに苦しいんやな、、、
初兎
初兎
初兎
ほとけ
悠佑
悠佑
『大丈夫。』
それ、ほんまに信用してええん、、?
師匠の時だって、、ッ
lf
lf
今はそう信じるしかないな、、
あれから、どれぐらい時間が経っただろう
まだ、目を覚ます気配はない
ほとけ
りうら
りうら
初兎
悠佑
あれから、ずっとこの状況
泣いて泣いて泣いて
ずっと君の安否を願った
lf
好きだよって、
ないこ
ないこ
ないこ
lf
ないこ
ないこ
弱々しい手を伸ばして俺の涙を拭いてくれた
ほとけ
ないこ
ほとけ
涙の量が倍増して布団は跡だらけ
ないこ
声を必死に出して慰めてくれる
ガタッ
先生
ボードを落としてしまった先生
先生
目を覚まさないと思っていたらしく、とても喜んでいる表情を見せた
先生
先生
先生
涙を流す先生を見て目を見開いた
確率ほんまに低かったんや、、
りうら
りうら
りうら
ないこ
ないこ
りうら
『元気だから。』
その言葉を聞いて安心した
lf
lf
今まで我慢してきた"沢山"の涙が出てきた
lf
びっくりした
あまり、涙を見せなそうなクールないふさんが涙を流していたから
ないこ
ないこ
ないこ
今まで沢山我慢してきたのかな、、、?
ないこ
ないこ
泣かないでほしくて自分でできる精一杯の笑顔を見せた
lf
lf
いふさんもそれに答えるかのように美しい笑顔を見せてくれた
ないこ
その笑顔があまりにも眩しくて
俺はもういふさんしか目に入らなかった