きき
きき
きき
腹立たしい 虫唾が走る 気味が悪い
あいつらのことを思い出したとき 真っ先に思いつく言葉だ
ずぅっと嫌いだった あいつらなんざ顔すら見たくない
松野きき…これは今の名前だ
大っ嫌いな苗字を捨てて 新しく名乗り始めたのがこの名前 この苗字
前の苗字? 思い出せないな 思い出す気もない
だって今更名乗る必要なんか 無くなったんだしよ
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きき
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きき
母さんは私を愛してくれなかった
母さんは■■しか愛してなかった
父さんはいない ばれてないと思っているみたいだが 母さんが父さんをーーーー 私はただ見ていた
きき
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きき
私は料理ができない
裁縫だって手を刺すし 洗濯だって乾きにくい干し方をする
掃除も散らかすだけだし 皿洗いなんか皿を割るだけだ
きき
母さんはきっと私の、 私のみじめな姿を見たいだけ
愛されたいだけなのに、 どんどん離れていく気がして ■■と母さんが笑いあっているのを見ると 吐き気がする
きき
父さんは平等に愛してくれたのに ■■にも叱ってくれていたのに 私に笑いかけてくれたのに
きき
きき
きき
わかってた 自己満だってわかりきっていた それでも、自己中でも あいつらだけは
きき
今更揺らぐことはない 後悔もしてない 懺悔なんかもってのほか
きき
復讐を決めた 戻れなかった 戻る気すらなかった
きき
ソラ
きき
ソラ
ソラ
ソラ
きき
右側が見えない とても痛い かすかに暖かく感じる
ソラ
きき
ソラ
ソラ
きき
ソラ
ソラ
きき
ソラ
きき
ソラ
ソラ
きき
ソラ
きき
ソラ
きき
ソラ
きき
ソラ
きき
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きき
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きき
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きき
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きき
どんだけ今が暗かろうと
全部ぶち壊しちまえばいいって こいつらが最後に教えて‘‘くれた‘‘んだ
私の我が儘叶いました
コメント
2件
どうも初見です…主様の文才&ストーリーに惚れました フォロー失礼します!これからも頑張ってください!!