夢と現実の区別って
よくよく考えるとどうつけてるのか分からなくなる
素敵な昨日は本当は夢で
悪夢みたいな今日は現実かもしれない
そう考えれば考えるほど
得体の知れない何かにのみ込まれそうになる
香織
七海
香織
七海
香織
香織
七海
香織
香織
香織
香織
七海
七海
香織
七海
七海
七海
香織
香織
○月✕日
亮太
亮太
香織
香織
香織
亮太
亮太
香織
亮太
亮太
亮太
香織
香織
香織
香織
香織
亮太
亮太
亮太
香織
香織
香織
亮太
果物ナイフを握ってる
「え…?」
七海の綺麗な真っ白なシャツが
腹部からゆっくりと赤黒く染まっていく
「七海…それ…どうしたの…」
七海は腹に刺さったナイフを押さえて
目を見開きながら私を見つめてる
「しん…ゆぅだ…と…」
「ぉもって…たの…に…」
「七海…?」
「七海…!」
香織
七海
七海
香織
香織
七海
香織
七海
七海
香織
なんなのだろう
この違和感
ずっとずっと終わらない夢の中にいるような
そんな感覚に囚われてしまう
邨月豁日
香織
香織
お母さん
お母さん
香織
香織
お母さん
お母さん
香織
七海
亮太
お母さん
七海
亮太
お母さん
亮太
七海
香織
お母さん
亮太
お母さん
七海
亮太
七海
香織
きっと
きっと
全部全部
夢だから
悪夢だから
現実だから
終わるよね
終わらせるよ