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霞んで消える

霞んで消える

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1

霞んで消える

♥

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2018年09月17日

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夢と現実の区別って

よくよく考えるとどうつけてるのか分からなくなる

素敵な昨日は本当は夢で

悪夢みたいな今日は現実かもしれない

そう考えれば考えるほど

得体の知れない何かにのみ込まれそうになる

香織

昨日はごめんね?

七海

何が?

香織

七海がサークル終わるの待ってあげられなくてさ

七海

私昨日サークルないよ?

香織

あれ

香織

そうだっけ?

七海

こりゃ歳かなぁ?

香織

だってだって

香織

昨日一緒にさ

香織

サークル終わったら新しくオープンしたカフェに行こうって

香織

言ってなかったっけ?

七海

言ってませーん!笑

七海

もうボケが始まったのかぁ…(;´∀`)

香織

マジか…(º﹃º )

七海

でもまぁ

七海

行こうとは思ってたし

七海

明日行こっか?

香織

うんうん!

香織

じゃあ明日駅前に…

○月✕日

亮太

最近全然話してくれないけど

亮太

俺なんかしたかな…?

香織

え?

香織

亮太の方から振っておいて

香織

今さら何を言ってるの?

亮太

い、いやいや!

亮太

ちょっと落ち着けってば!

香織

落ち着いてるよ?

亮太

もし

亮太

仮に俺から振ったとして

亮太

それいつの話さ?

香織

いつって

香織

それは

香織

それは…

香織

香織

思い出せない…

亮太

だろ?

亮太

それに

亮太

別れる理由なんて別にないでしょ?

香織

う、うん…

香織

そうだよね…笑

香織

どうしたんだろ私…(;´∀`)

亮太

びっくりしたぁ…(;・∀・)

果物ナイフを握ってる

「え…?」

七海の綺麗な真っ白なシャツが

腹部からゆっくりと赤黒く染まっていく

「七海…それ…どうしたの…」

七海は腹に刺さったナイフを押さえて

目を見開きながら私を見つめてる

「しん…ゆぅだ…と…」

「ぉもって…たの…に…」

「七海…?」

「七海…!」

香織

七海…!!

七海

へ?

七海

どうしたのさ

香織

あ…

香織

うわあああ!!(;∀;)

七海

なんだなんだ笑

香織

さっき怖い夢見た…

七海

子供か!!笑

七海

なでなでして欲しい?笑

香織

いらないです…(;∀;)

なんなのだろう

この違和感

ずっとずっと終わらない夢の中にいるような

そんな感覚に囚われてしまう

邨月豁日

香織

って感じなんだよ…最近

香織

なーんか嫌な感じ

お母さん

たまにはこっちに帰ってきなさいよ

お母さん

多分無理しすぎ!

香織

夏休みに入ったら流石に帰る…(´;ω;`)

香織

ししゃもが食べたい…

お母さん

そんなことより

お母さん

あんたいつ七海ちゃん刺したの?

香織

え?

七海

サークル終わるまで待っててよ

亮太

お前なんかと付き合うんじゃなかった

お母さん

ご飯いつ食べに帰ってくるの?

七海

なんで殺したの、信じてたのに

亮太

デートどこ行こっか

お母さん

お父さんも殺してくれる?

亮太

もう無理だよ

七海

香織はいつもそうだよね

香織

はは…

お母さん

もっとちゃんと育てれば良かった

亮太

お前から振ったんだろうが

お母さん

また帰っておいで

七海

今度箱根まで旅行行かない?

亮太

香織、大好きだよ

七海

殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる

香織

あはははっ!!!!

きっと

きっと

全部全部

夢だから

悪夢だから

現実だから

終わるよね

終わらせるよ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

6

ユーザー

テンポ感がよくて、主人公の混乱を一緒に味わった感じがしました。いろいろな言葉が一気に押し寄せてきて、いかにごちゃごちゃになってるのか伝わったし、私の頭もごちゃごちゃになりそうでした笑

ユーザー

凄く引き込まれる。世界観というかなんというか(語彙力)

ユーザー

猫又さん こちらにもありがとうございます! 夢と現実の境を想像するとちょっと不安になってきますよね‪(´ཫ`)‬

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