夏の記憶

幼馴染みのらいと 久しぶりに話したと思えば

これは 俺と彼女の あの夏の記憶だ...

彼女は俺に全てを話した。 らいは隣の席のアイツにイジメ られていたらしく。嫌になって アイツの肩を突き飛ばしたらしい。

コイツを、 何故か1人にしたくなかった。 傍にいてやりたいと思った。 だから

財布を持って、ナイフを持って ケータイゲームを鞄にしまって。 いらないもんは全部、壊していった。 あの写真も、あの日記も、 今となっちゃ必要ない。

今からはじまるのは 人殺しの彼女と、ダメ人間の俺 2人の旅だ...

そして俺らは逃げ出した。 この狭い、この世界から。

家族も、クラスの奴らも。 何もかも捨てて、彼女と2人で

遠い誰もいない場所で、 2人で死のう。

2時間後

さようなら。 俺らの街...