両片想い

＿＿鳴海さんが何を考えてるんか、僕にはわかる

…今までずっと見てきたんやから当たり前や

…僕の事を心から愛してない

僕と一緒におるんは、一人になることへの恐怖なんやってことも＿全部

＿＿でも僕は

…鳴海さんに心から好きやと思って貰いたい

＿＿でも僕はわがままやから、“ありのままの僕“を受け入れて貰いたいと思ってしまった

＿＿それは鳴海さんにとっては迷惑なことで、これからもっと嫌われていくんやと思う

…それでも僕と一緒におるんは、鳴海さんにも僕しかおらんからやろ？

＿＿でも違う

それは鳴海さんが勝手に“そう“思ってるだけで、そうじゃない＿＿

…鳴海さんには鳴海さんを必要としてくれてる人がおる

＿＿言え

…言うんや

＿＿もうこれで、終わりにしよう

…僕はどうなっても構わへん

…やっぱりこんなん間違ってたんや

…ほんまに人を愛するって…、その人が誰と一緒になっても＿＿例え、その隣が僕やなくても、相手の幸せを願い続けることやと思う

…そう、気づいたんや

＿＿僕と一緒におっても、幸せな未来なんかない

…僕は、自分の欲を満たすために鳴海さんを利用して、鳴海さんを傷つけた

…これは許されることやない

＿＿なら、自分が一番苦しむ方法で…罪滅ぼしをする

罪を背負って＿生きていく

ﾊﾟﾀﾝ

ﾄﾞｻ(座込

これでええんや

これで＿＿