担任の先生
じゃ、青。
この問題解けるか?
この問題解けるか?
え……。 ここって… 教室……?? いや、まさか、そんなはずはッ…!
桃
青、呼ばれてっぞ(笑
からかうように、隣の席の桃くんが話しかけて来た。 え、桃……くん、? どうして、桃くんが生きてるの…?
青
……(ぽろぽろ
桃
はっ?え、えぇ?!
驚いたように桃君が目を開く。 あぁ、生きてるんだ。本当に。 桃くんも、僕も。
担任の先生
え、ちょっ、青?!どうした?!体調悪いのか?!保健委員!青と保健室まで行ってくれ!
赤
は、はいぃっ、!
あの、青さん…!
あの、青さん…!
え……? 赤くん、が、生きてる……? よかった……ッ!
青
ぅ、うんっ、
桃
大丈夫かな……青…
紫
後で保健室行こっか…
桃
そうだな。橙と紫ー君と俺でで行こう
赤
あのっ、あ、青さん!だ、大丈夫です、か……っ?
青
うん、大丈夫。ごめんね
たぶん、僕は昔に戻ったんだ。 これでやり直せるかもしれない。 もしかしたら、みんなで笑い合える未来が来るかもしれない。
赤
ごめんよりありがとうの方が……あ、すすすいませんっ!なんでもないです!
そして、これはまだ赤くんと友達になってない頃の僕だ。
青
うん、そうだね!
ありがと赤くん!!助かった!(ニコ
ありがと赤くん!!助かった!(ニコ
赤
え……
赤くんは何か驚いたのか目を見張る。 あ!!そうか、この頃の僕は赤くんと学校行事以外話したことなかったな……。 なんなら「赤さん」って呼んでたじゃん?!
赤
ありがとうございます…ッ(涙
青
えぇ?!ちょっ、どっ、えっ、あ、お、落ち着こう赤くん!!一旦!
…いや僕の方が落ち着いてないな?!
コンコン
黄
すいませーん、先生いますか?
赤
あ、黄ちゃんッ、ぐずっ
青
あ、今先生なんか呼ばれるらしくていなi
黄
赤?!どうしたんですか?!ちょっと、貴方!!陽キャだからって調子に乗って……!!
青
え?
赤
あ、ちょっ、黄ちゃん、ちがうくてっ……!
黄
赤、こんな奴置いといて行きましょう
え……? 黄くんと赤くんは保健室を出た。 待って、黄くんからしてみたら僕って同じ学年っだけで…初めてしゃべったってことになるのか?! 第一印象最悪だ……!! なんで僕はいつも…。
コンコン
桃
失礼しまーす、青いますかー?って、いるじゃん!
青
あ、桃くん!
紫
俺もいるよ〜!
青
紫ーくんも!
橙
おいおい、俺も忘れんといてな〜?
青
え……?
あの時。 あの無表情な橙くんが脳裏によぎった。
橙
ん?どしたん青
青
ご、ごめん、なさっ……
橙
え、青……?
足と手が震える。 呼吸が苦しい。
パタッ
橙
え?!?!青?!
紫
青ちゃん?!え?!
桃
青?!これヤバくない?!ちょっ、先生!先生呼ばないと!
ぼんやりとした意識の中、3人の騒ぐ声がかすかに聞こえた。