5つ子と義兄

ｼﾞｭｰｯ…

ﾌﾜｯ…＿

時計を見ると、まだ朝の5時半だった。

母さんにしては早すぎる。

…いや、義父のためか…

ま、手伝うだけ手伝ってあげよ。

目の前で料理をしていたのは母さんではなく…

義兄のすち…だった…。

まぁた無視されたぁぁああ…！泣

え、そろそろまじで泣くぞ？？

興味本位で作っているものを見てみると、これまたびっくり。

腹立つことにくそ料理上手いやんけ。

ま、まさかの俺らの分も作ってくれてる！？

優しいのか優しくないのか分かんねぇよｯ！！

出来上がった料理が次々とテーブルに置かれていく。

ご丁寧にラップまでして。

エプロンを脱ぎながらそう言った。

ﾊﾟﾀﾝ…

まじなんなんアイツ！？

ｶﾞﾁｬｯ…

みことのここまでデカい声久しぶりに聞いたかも…

ｶﾞﾁｬｯ

まさかのみんな起床。

仲良しかよ。

なぁぁぁんでみんな聞く耳持たないかなぁ！？

うん、実に美味かった。

まじでシェフになれるぞアイツ。

ﾊﾟﾀﾝ…

ｶﾞﾁｬｯ

ｶﾞﾁｬｯ

無視…

ｶﾞﾗﾗｯ…ﾋﾟｼｬﾝ…。