感情のない私

私には感情がない

小学生の頃、お父さんが死んだ

みんな泣いていた

でも私は何も感じなかった

ガチャ

お母さんは、あれからうつ病になった

私は中学生になった

感情は未だにない

周りが笑ったら笑って

周りが悲しんでいたら自分も悲しむ

そんな毎日の繰り返し

私は高校生になった

ここでの生活にもだいぶ慣れてきた

そう、彼女に感謝を伝えた

彼女が喜んでいる間も私は何も感じなかった

友達になったあの日から、私に着いてくるようになった

楽しいフリをするのは正直つかれる

色んなアトラクションに連れ回された

そんなこと1mmも思ってない

冷たい物が首筋にあたる

ﾌﾞｳｳｳｩﾝ

ドンッ

叫んだ時にはもう遅かった

目の前には血だらけになった女の子がいる

なんだろう

気づくと頬に涙が伝っていた

これが悲しいって感情か、

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

心臓の音が聞こえる

まさか、お母さんが、？

そんな訳ない、、

こんな感情になったのは初めてだった

その後のことはよく覚えていない

そばでぐったりしてるお母さん

私の服や顔には生暖かいものが付いていた

右手の拳が痛い

あ〜、そうだった

もういっか、どの道 捕まるだけだし

グシャッ🩸