僕の家は元々母子家庭やった
__父親の顔は知らん
けど、別にそれでいい
母さんさえおってくれれば、幸せやったから
__でもそんな母が、ネットで知り合った男の人に会いに行くと、僕を連れて××へ行った
「よろしくね(微笑」
保科宗四郎
感じのええ人やなと思った
母さんも楽しそうで、また会いたいと思った
でも__
2回目に会った時、1回目に思ってた時の人相と全然ちゃうかった
保科宗四郎
散らかった部屋
お酒の缶だらけで、整理整頓されてる気配が全くない
その様子に、母さんも少し驚いとった
…僕は、初めて見た光景やったから、凄く衝撃を受けた
__それから暫く、生活を共にするようになった
「__(笑」
その時は丁度飲み会で、お酒を飲んどった日やった
…そこまでは良かった
__でも
その人は家には帰らんと、またお酒を買いに行くと外に出て行った
__そして夜中に帰ってきた
窓ガラスの割れる音
食器が割れる音
怒鳴り声
瓶が割れる音
怖くて怖くて耳を塞ぎながら強引に眠ろうとした
…母さんも知らん振りをしてた
でも、そいつが近づいてきて_
次は母さんに無理やりキスをした
隣から聞こえてくるリップ音に吐き気がした
保科宗四郎
僕の親は母さんだけや
…だから、母さんへの依存が強くて、中々親離れ出来ひんかった
今までずっと、僕と母さんだけで生活してきた
…__せやのに、こんな知らん男に母さん取られて、強い怒りを覚えた
悪酔いして喧嘩を売って、殴り合いを見せられる日もあった
毎日毎日聞こえてくるんは怒鳴り声とガラスの割れる音
…喧嘩してる相手を灰皿で殴ろうとしたり、瓶で殴ったり、見せられるんはそんなんばっかりや
__…だから僕は母さんに
保科宗四郎
保科宗四郎
__何度もそう言うた
でも…
母
母
__こう返されるばっかりやった
…母さんは優しい人やった
"本気で好きになった相手を救いたい"
そう思ってたんやと思う
…だから、灰皿で殴られそうになっても、瓶で殴られそうになってもきっと、帰らんかったんやと思う
__でも、事態は悪化していく一方やった
…だから母さんと二人で逃げた
母
撫)
保科宗四郎
母
保科宗四郎
自分よりも僕の心配ばっかり…
僕はそんな優しい母さんが好きやった
…でも、母さんのストレスは溜まっていく一方で、壊れそうな日もあった
__それに
あの男からのしつこいメールや電話が、離れても尚鳴り響いてた
母さんがメールを無視するから、僕の方にメールが来て
"お前のせいだ"
"お前が居るから○○ちゃんと幸せになれない"
"消えればいいのに"
"死ね"
と、送られていた
__その後、酔いが覚めて、いつものあの人に戻った
…ほんまは優しい人なんやって分かってる
酒癖が悪いだけなんやって
…でも
許せるわけないよな
…大事な母さんに手出そうとしたり
ストレス溜めさせたり_
僕の事突き落とそうとしたり…
自分勝手に暴れて、僕との約束も破って_
"酒飲むな"ってあんだけ言うたのに…
__嘘つき
…アンタにとって僕らは、酒よりも価値のない存在なんやろ…?
__もうええ
前まで同情心はあった
…あの人のために泣いたこともあった
でも、そんな思いも全部踏み躙られた
…どうでも良くなった
__その後地元に帰って、友達に相談しようとした
でも__
笑われたんや
…何がおかしいんか全く分からんかった
僕がどんな思いで話したと思ってるん…?
何で人間ってこうなん…__?
嫌や…ッ__
気持ち悪い…ッ__
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
保科宗四郎
それから、猫を被って生きるようになった
コメント
3件
最低すぎる、、、、、、、、こんな過去が、、、、、、 なんで、頑張って、自分の悩みを打ち明けたのに、笑ったり馬鹿にする人が 居るんだろう、、、、、そんな人居て良いのかな、、、、、