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「暑っ…」
真冬の寒さに負けない様に、何重にも巻いた服を着た僕は言った。
ん?
「は?」
しっかり今日の気温を見ていたので驚いた。
何故?………そう思いながら僕は……、
凍った羊羹をポケットから取り出した。
「?????」
可笑しい。明らかにスマホを入れたはず…。
いつの間にか、僕の身体は暑くなっていた。
『大丈夫か?』
優しい声が聞こえる気がする…。
助けかと思い、僕は声の方向を向いた。
熊かぁ…使えないなぁ…面倒臭い…
熊!?
「き、き、き、君はっ誰、でしょうか?」
間抜けな声を出した僕に対して熊は…
『一旦待て』
そう熊は言って、綺麗な水を出した。
『これ、飲めよ、あげるから』
僕は水を手に取り、がぶがぶ飲んだ。
た、助かった…。そっと胸を撫でた。
熊であろうが、お礼をしなくてはいけない。
だから僕は言った。「ありがとう…」と。
『俺は、 小野 優持 、お前は?』
「 夢野 僕 です。そ、それでは」
僕は、優持から後退りしながら言った。
『俺、頭岳山道に住んでるからな』
優持は、僕に聞こえる様にハッキリ言った。