snowman/妄想/ご本人様とは一切関係ございません
岩本side
岩本「そういやラウールは小学2年生だっけ?」
ラウール「…….(頷)」
岩本「そっか…学校どうするかとか言われてる?」
ご飯を食べながら聞いていた情報を整理する。相変わらず口は開いてくれないけどこれも少しのスキンシップになるのかな
ラウール「……………っ….」
岩本「、?ラウールどうした?痛いの?」
急に胸を抑えてうずくまるから焦ってラウールに近づいた。
ラウール「….っさわ…んな..」
岩本「ラウール(低声)」
ラウールside
ご飯を食べながら話していると急に怖くなった。初めてに等しい暖かいご飯で忘れかけていたけど俺は人を信じきって身を預けてはいけないんだ。期待すればするほど裏切られた時の絶望感がデカイ、それを思い出して一気に胸が痛くなった。
岩本「、?ラウールどうした?痛いの?」
もう名前さえ忘れたこの人が席から立って俺に近づいてくる。人に心を閉ざしてきた俺にとって一直線に俺の所へ走ってくるのは恐怖でしかなかった。
ラウール「….っさわ…んな..」
岩本「ラウール(低声)」
さっきとは違う低い声。余計身体が震えた。怖い。誰か…助けて..
岩本side
心配して駆け寄ったのに”触んな”なんて失礼だなぁと思って少し声を低くして怒った。でも間違いだったな。今のラウールには怯えさせるだけの効果だったみたい。だからゆっくり近づいてそっと抱きしめた。
岩本「ごめんね。怖かったね」
背中をポンポンしてみると嫌がって身を捩る。背骨の浮き出たほっそい身体。何としてでも守ってあげたくて手に力を込めて逃がさないようにした。
ラウール「、!やめろ….!やだ…やめ….(泣)」
しばらく抱きしめていたら泣き声が聞こえてきたからホッとする。良かった、俺の勘は当たりだった。きっと強がってたんだよね。少し抵抗が弱くなったから軽い体を抱き上げた。案の定初めは嫌がってたけどこんな口調でもまだ小2。抱っこは安心するみたいで5分後には俺の服をギュッと掴んだ。
岩本「俺はラウールの嫌なことは絶対しないよ?だから俺の嫌なことはラウールしちゃいけないんだよ。これから少しずつ一緒に覚えていこうね」
俺の胸でグズグズ泣いてるラウールはやっと子供に見えて俺まで泣きそうになった笑。
ラウール「…….ごめ..なさ..」
小さい声で謝ってきたから頭を撫でて沢山褒めた。出来たことはやりすぎなくらい褒める。するとラウールは嬉しそうに笑うから愛おしく思いながらラウールを席に下ろした。
岩本「よし、ご飯食べよ?お腹いっぱいなら言って良いけどまだ1人前も食べてないでしょ?たくさん食べないと死んじゃうよ」
ラウール「….(頷)」
ホントはウトウトしてたの気付いてたから寝かせてあげたかったんだけどとにかく浮き出た背骨とあばら骨をどうにかしたくて食べさせることにした。
岩本「口に付いてるよ笑」
ラウール「?」
泣いてお腹空いたのかまた勢いよく食べだすから口はソースだらけ笑。ティッシュで拭いてあげて俺は後片付けの準備をした。学校は…しばらく考えた後でいいや
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!