Ep,5
稲荷崎と白鳥沢の試合が終わった
お互いのチームが応援団に挨拶を済ませる
摩浪『はぁはぁ』
バタンという音をたて摩浪が倒れる
赤木「! 摩浪!」
摩浪『あーはは、情けないこんな姿』
赤木「情けなくない よー頑張ったな」
摩浪『あ、りが、、と、、う、、、、ござ、い、、ます』
摩浪の目は試合の時と違い弱々しい
息切れも激しく、額には脂汗
顔色も悪い
試合でも相当苦しかったはずだ それでも一切表には出さず最後までやり遂げた
摩浪『っ、はっはぁっ、、、、』
赤木「サスサス…( •ω•)੭”」
北「摩浪、立てそうにないな」
赤木「俺がおぶる」
北「頼む コーチの車まで行けるか?」
赤木「行ける」
北「俺は監督達と白鳥沢にいって、、、、」
尾白「ん?あれって白鳥沢の監督やないか?」
稲荷崎全員が後ろを振り向くと、鷲匠監督と牛島がこちらに向かって来てくる
監督「鷲匠監督、今日はありがとうございました」
鷲匠「こちらこそ そして本当に申し訳無い」
鷲匠と牛島は深々とお辞儀をする
この2人が来た時点で全員が察していた
先程の謝罪だろうと
その頃
赤木は摩浪を連れて、コーチの車に乗っている
赤木「摩浪、今体のどこが痛いか言えるか?」
摩浪『体中痛いです 特に右足が』
赤木「右足、ちょっと見るから」
丁寧に摩浪の右足首の包帯を取る
血は止まっているが青痣が出来ていた
赤木「、、、、、、、、」
摩浪『赤木先輩?』
赤木「ごめんな、、あん時俺も一緒に行ってれば、こんな事にはならんかったのに」
摩浪『赤木先輩のせいじゃない、俺が悪いんです』
赤木「お前は何も悪ない、ここ来てまで摩浪を痛めつけるアイツらが悪いんや」
そう言うと赤木は摩浪にハグをする
摩浪『わぷ』
赤木「俺がおるからな (離さへんで)」
「何かあったらすぐ俺ん所来い(ずっと一緒や)」
摩浪『(՞- -՞)ᶻᶻᶻ』
赤木「ん?」
摩浪は寝てしまっていた
赤木「寝とるんかーい 」
摩浪『んぅ_( _ *`ω、))*` ’)グリグリ』
赤木「はぁ、、襲われても知らんで」
摩浪の前髪をかき分け、額にそっとキスを落とす
摩浪『ンッ ))ピク 』
赤木「(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
数十分後
赤木「摩浪、起きれるか?」
摩浪『ん?はぁい』
北「顔色ちっとは良くなったな」
赤木「それでも心配やから俺がおぶる」
摩浪『ちょ、流石に歩けます』
赤木「良くなった言うてもまだ体中痛いやろ?」
摩浪『それは、、そうです、、、、けど』
北「なら今は、おぶられとき」
摩浪『はい』
さらに数十分後
摩浪の怪我は軽傷であった
幸いにも右足首は骨折しておらず一安心
ただし、部活で無理はし過ぎないようにと言われた
赤木「ほんまに良かった」
北「せやな」
摩浪『あ、あの』
車中で摩浪が2人に向かって
摩浪『ありがとうございます』
2人は目を見合わせ笑う
そして
赤木「どういたしまして」
北「ちゃんとお礼言えて偉いで」
そう言うと2人は摩浪をそっと撫でる
摩浪は嬉しそうに少し恥ずかしそうに頬を赤くした
摩浪『(/ー\*)』
赤木「顔見せろ」
摩浪『ブン(> - < )三( > - <)ブン』
赤木「ほーれ見せろ見せろ!」
車中は暖かな雰囲気に包まれ、稲荷崎が待つ宿へと走っていく
インハイ4日目、摩浪との絆がより一層の深まった日
そして赤木の心情が垣間見えた日
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