続き
「…ってことなんだ」
颯太は、樹里と一緒に、舞香に話しをしに行った。
「そうですか…。それで、私にどうして欲しいんですか?」
冷静に聞いた舞香の問いに、颯太は
「樹里はどうして欲しいんだ?」
と聞いた。
樹里は
「わっ…私は、もう、怨霊とか悪い霊じゃないんだからっ…もう封じ込められたくないんですっ…」
泣きながら、樹里はそう答えた。
すると、舞香は、樹里の頭に、優しく手を置いた。
「よく言えました。私は、樹里さん自身の意見が欲しかったの」
「えっ…」
樹里は戸惑っているようだった。
「だったら、あなた、ここの守護霊にならない?」
舞香は樹里にそう聞いた。
「えっ…いいんですか⁉︎」
ぱあっと、樹里の顔に喜びの表情が現れた。
「いいんですよ。全然」
舞香はにこっと微笑んだ。
「本当にありがとうございます…」
また樹里は涙をこぼした。
「さてと。他の子たちには私が伝えておく。多分、後からあなたの顔を見ようと来ると思うよ」
と言い、舞香は立ち上がった。
「じゃあ、あなたの部屋を用意しないとね。確か、あっちにもう一部屋空いてたと思う」
そう言って、舞香はその方向に指を差した。
「布団とか、必要な物は置いてあるからね」と言い、舞香は自室に戻った。
その晩、舞香の予想通り、皆が来た。
「へぇー、この子が樹里ちゃんかあ…私は優香。よろしくね」
「俺は日向。こっちは伊織」
「よろしく!」
「あ、よろしくお願いします…」
「それにしても、樹里ちゃんって、綺麗な顔してるね〜」
「ありがとうございます…!」
少し照れながらも、樹里は感謝の言葉を伝えた。
↓樹里
コメント
2件
絵がキモすぎ あなたもそんな感じ??