[ お兄ちゃんのお友達 視点 ]
第 2 話
「 ねぇ 明日って時間ある? 」
「 無いって言ったら? 」
「 え っ !? 」
「 だ っ だめ! 」
「 もし時間ない って言ったら ・・・ 」
「 お兄ちゃんと一緒に私をぶ った って 」
「 パパとママに言いつけてやるか! 」
「 男子ダブルスだ った って 」
「 言 ってやるから! 」
( ガルルル
【 男子ダブルス? 】
「 おチビちゃん嘘はだめでしょ 」
「 私まだ子供だから 」
「 そんなのわかんないもん! 」
〚 強気 〛
「 ところで明日何をするの? 」
「 先に教えてよ 」
「 ・・・・・・ 」
「 明日 ・・・ 」
「 お兄ちゃんのフリして 」
「 先生に会ってほしい ・・・ 」
「 あぁ 親の呼び出し? 」
「 くらっちゃったの? 」
「 なるほどね ・・・ 」
「 だったら理央に御願いすれば 」
「 良いんじゃない? 」
「 さっきあんな嘘ついちゃったから 」
「 もしお兄ちゃんにバレたら 」
「 すぐママに告げ口されちゃうもん! 」
「 君の兄さんはそんな人じゃないよ 」
[ 主人公 視点 ]
( バン ッ
( ギロ ッ
( ゴク ッ ・・・
「 ・・・・・・ 」
〚 後ずさり ・・・ 〛
「 行くぞ 」
( ポイ ッ
「 またね おチビちゃん 」
” また !? ”
” まだ話終わってないのに! ”
「 もう行っちゃうの !? 」
「 こんな時間だし 」
「 ご飯でも食べて行きなよ! 」
「 うん 今度ね 」
” 今度今度って何! ”
” さっきの話もう忘れちゃったの !? ”
” 若いくせに忘れっぽすぎない !? ”
「 今度っていつ ・・・ ! 」
「 お前ら初めて会 った ってのに 」
「 まるで生き別れの兄弟みたいな 」
「 会話してんな 」
「 彰 俺の妹はまだ 12 才だぞ 」
「 13 だもん! 」
「 へぇ 13 なんだ 」
「 中学 2 年生? どこの学校? 」
「 1 年生だけど ・・・ 」
《 💡
「 旭ヶ丘中学 1 年 1 組 」
「 名前は青木里奈 」
「 郷里の里に奈良の奈って書いてりな! 」
「 役所の窓口みたいな会話だな 」
「 そう 」
「 じゃあ里奈ちゃん またね 」
「 ! 」
「 今度がいつかもう分かったよね? 」
「 何ぐずぐずしてんだよ ほら帰るぜ 」
「 ! 」
( ドキ ッ
” あいつ私のほっぺつねりやがった! ”
( 💢
” 初対面なのに! ”
” 人のほっぺをつねるなん! ”
” 私のこと里奈ちゃんって呼ぶなんて! ”
( ドキ ッ
[ お兄ちゃんのお友達 視点 ]
「 お前の妹 」
「 どうやら親の呼び出しくらったらしいよ 」
「 それで僕に代わりに来てくれってさ 」
「 だからお前に飯でも食 ってけ って 」
「 言 ってたのか 」
「 どうせろくでもね ー ことだと思ってたよ 」
「 明日は用事があって無理なんだよな ・・・ 」
「 まぁ お前も行かなくていいよ 」
「 母さんに伝えとくわ 」
「 そういうわけにもいかないよ 」
〘 名前は青木里奈 〙
〘 郷里の里に奈良の奈って書いてりな! 〙
「 プフ ッ 」
「 ? 」
「 子供に嘘はつけないもんね 」
[ 主人公 視点 ]
( チュンチュン
( ブロロ ・・・
〘 今度がいつか もう分かったよね? 〙
” あの人 きっと来るよね? ”
” 嘘つきは犬のはじまりってね! ”
《 ワン
” いや ・・・ あれは老犬かな ・・・ ”
( キキ ー
( ぐら っ
「 ! 」
( ガシ ッ
「 ・・・・・・ 」
「 ? 」
「 大丈夫か? 」
” 三宅正人! ”
「 うん 」
「 ありがと 」
( チラ ッ
[ 三宅正人 視点 ]
〝 え っと 〟
「 坂本に聞いたけど 」
「 親の呼び出しくらったんだって? 」
「 真帆があんたにそれを言ったの? 」
「 お前が昨日本屋に来なかったから 」
「 聞いただけだよ! 」
「 あ 別に変な意味じゃないぜ! 」
「 ただ俺も 」
「 呼び出しくら った ってことをだな ・・・ 」
「 あんたも? 」
「 なんで? 」
「 授業を真面目に受けてなかったから 」
「 私も似たようなものかな ・・・ 」
「 簡単すぎて聞く気がね ・・・ 」
「 俺も! 簡単すぎるよな! 」
「 でもあんた前の試験下から数えた方が 」
「 早かったじゃん 」
「 か 簡単すぎて 」
「 やる気が起きなか ったんだよ! 」
「 へぇ ・・・ 」
( し ー ん
「 コホン ・・・ 」
「 お前は前のテスト何位だったんだ? 」
「 1 位 」
「 そ ・・・ そ っか ・・・ 」
「 じゃあ俺も 」
「 次は 1 位を狙っちゃおうかな ・・・ 」
( じろ ・・・
「 あんたが 1 位を? 」
「 な なんだよ 」
「 別に 一応忠告してあげる 」
「 私がいる限り無理だと思う 」
【 なんでこんな嘘ついちまったんだ ・・・ 】
[ 主人公 視点 ]
” あいつ たしか佐伯 って言 った っけ ”
” 本当に来るのかな ・・・ ”
” 連絡を取る方法もないし ”
” ちゃんと約束したわけでもない ”
〝 里奈 〜 早く投げてよ 〜 ! 〟
” 授業終わるの四時半なんだけど ”
” 知ってるのかな ・・・ ”
( カチ カチ カチ
( キ ー ンコ ー ン カ ー ンコ ー ン
『 やっと帰れる 〜 』
『 アイス食いに行かね? 』
( カチ カチ カチ カチ
( パカ ッ
「 嘘つき ! 」
「 やめやめ! 」
( ぽい っ ぽい っ
( ガシ ッ
( ドン ッ
「 🌀 」
「 ねぇ君 」
「 ここって 1 年 1 組であってる? 」
( ぐすん っ
「 また泣いてるの? おチビちゃん 」
つづく
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