人生というレールを何年も歩いて来て
歩く度に重荷が増えて、
振り返ることは許されず戻れない
幸せは一瞬で溶けて消えるのに
苦しさは、後悔はいつまでも後ろから僕を引っ張り、足取りを重くする
増えて、増えて、
荷物が多すぎて、引かれる手が多すぎて
もう、僕が見えない
「君はなんにでもなれるよ」
いつだったか、誰だったか、もうわからないけど、
そう言われた
なんにでもなれる命で、なにも救えない
自分すら、救ってやれない
自分で、自分を救うのが1番難しいのかもね…
1人孤独に歩き続きて、虚しくなって
苦しくて、でも足を止めたら最後
いままでの荷物にすべてを潰されてしまう、
止まれない、止まったら、もう二度と
動けなくなるから
止まってもいいんだよ?
無責任に言うなよ、止まってから誰も助けてくれないくせに、
なんにも、わからないくせに、
誰かに話した
ずっと苦しいんだって、死にたいって
ある人は言った
頑張ったね、大丈夫だよ、と
ある人は言った
w可哀想な人
ある人は言った
死なないで、なにがあったの?
たくさん、たくさん、
心配して、救おうと手を差し伸べてくれる、
笑い飛ばして冗談だと思おうとする、
泣いて止めてくる、
全部、全部、
届かなかった、響かなかった
歌と出会った
叫ぶように、誰か見つけてくれと、
甲高い声で歌う人
その人の声が、歌が
響いた気がした、
その人の作る歌が好きだった、
その人の声が好きだった、
その人の笑う顔が好きだった、
その人の苦しそうな、でも今の僕に寄り添ってくれる、
そんな歌声が、好きだった、
全部、全部好きだった
聞き続けてわかった事がある、
僕は、わかってもらいたかった訳じゃない、
罵って欲しかった訳じゃない
泣いて欲しかった訳じゃない
無理やり光の方へ連れていって欲しかった訳じゃない
傍で、一緒に、歩いて欲しかった
時に、一緒に苦しんでくれて
時に、一緒に笑ってくれて
…ただ、それだけが僕の願いだった
そんな願いに気づいたところで
こんな僕には寄り添ってくれる人も、傍に居てくれる人もいない
結局僕は暗闇の底へ沈んでいくしかないのだろう
ほら、ここでも見つからなかった
どこに行けばいいの、
どこまで進めば、僕の願いは叶うの、
もう、ないのかな、
こんなに、探しても見つからないなら、始めから気づきたくなかった、
こんな願い、いらない、
いらないよ、
ただ、幸せに、なりたいだけなのに
幸せとは程遠い、暗闇へ、今日も足を進める
人生というレールの上を歩き続けて
歩けば歩くほど、報われることはなく、
なにも生まれず、変わらず
どんどん、暗くなっていく
なんのために、歩き続けるのだろうか、
歩いても、なにもないのに
止まればある死に怯えて進んで、進んで
振り返った時。
これで終われる、そう思った、
光の射す方へ
歩く、それはいままで進んできた生きるの反対側
それは、死を望むものへの道
こっちに進めば楽になれる
これが、幸せ…僕の願い、
きっと、きっとこれが僕の願いだった、
本当の願いを忘れた僕は、今度はどこへ進めばいいの、?
闇の方向なのか、光の方向なのか
もう、なにもわからない
もうこっちに行こう、
光の射す方へ、
さよなら、
消えようと思った、でも、
歌が聞こえた、
寄り添ってくれる歌
あぁ、これを望んでたんだ…
光は僕に終わりをくれる、
闇から聞こえる音楽は僕の願いを叶えてくれる、
重たい荷物を持って、僕はどこまで進めるのかな、
何処まで生きれるかな、
進めるかな、僕は…
まだ、闇の方向へ、
まだ、歩けるかな、
まだ、進めるかな
救われないけど、救われたいから、
まだ、進もう…
コメント
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これも実話?