こんばんは
ではSTART
私の願いは叶わず、いつも通りの朝が来た。
そして私のルーティンが始まった。
「麗奈!オレンジジュース買ってきてよ」
「俺コーラで!」
「じゃあ私紅茶で~」
「え、え…?」
慣れてるはずなのに毎回”え?”と言ってしまう。
少し何もない平和な朝を期待しているのであろう。
平和な朝なんて来ないはずなのに…。
「はぁ?麗奈、アンタ私に歯向かうわけ?ただのパシリなのに?」
もう、どうでもいいや。
なんとでもなれ!
「うるさいなぁ…朝から鼓膜が破れそうだよ」
「は?麗奈、アンタ…」
「聞こえないのかな?うるさいって言ってるんだよ、補聴器買ったらどう?紹介しようか?」
「…っ、いらないいらない!うるさい!!」
「うるさいって…晴美が言える立場なのかな…?さっきまでギャーギャー言ってたくせに…」
くすくす。みんな笑いだす。
考えてることは同じなのかな?
「アンタねぇ、いい加減にしなさいよ…っ!!」
殴られる。まあいいっか。
ドカッ。ボコッ。
顔面パンチ二発か…。普通に痛いなぁ。
二発ってことはなんかできそう…。退学?停学?晴美の彼氏に晒す?
考えるだけで痛みなんか感じないや。
「まずい!先生来たぞ!」
晴美の取り巻きの一人が叫んだ。
「麗奈、放課後屋上来いよ」
「考えとくね~」
「…」
「皆さん、おはようございます」
そこからは何もなかったかのように、みんな見て見ぬフリをして授業を過ごした。
屋上には行かない。もう関わりたくない。
正直、朝の件はめちゃくちゃ怖かった。手が震えていたと思う。
……泣きそう…。
とにかく今日は帰ろう。晴美ちゃんたちに会ったら面倒だ。
「おい、お前…」
「わ、私…?ですか…??」
「そうだよ、麗奈」
「なんで私の名前を…?」
「お前、クラスメートの名前も覚えてないのかよ…しかもこのクラスイチのムードメーカーをな」
「意外とナルシスト…」
「うるせぇ黙れ」
「ごめん…」
「俺は凪。麗奈と同じクラスだよ」
「よ、よろしくお願いします…?」
「俺が話しかけた理由はね、麗奈…泣いてるよ…?」
「え…?」
今回短めです(これ以上切り悪そうになるので)
それではまた次回~
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