ナチの死ネタが欲しい
神は俺を誰かに殺させようとする
人間も、神の創った「死」に逆らうことは出来ない。それは、俺達国だって例外では無い。
人間は大体80、90年くらい生きる。それが神の決めた人間への「定め」。病気に掛かっていなくとも、そのときは必ず来る。
そして、中にはその定めから逃れるものもいる。少しだけな。100年以上生きる者も居るのだ。
一方、俺達国は代替わりしない限りいつまでも生きることが出来る。ただし、人間と違い「必ず」神の定めた通りに朽ちる。平和に代替わりすることもあれば、戦いで敗れて代替わりすることもある。
俺は、人間が羨ましい。
神の定めから、一瞬だけ、本当に一瞬だけ逃れることが出来る。それが羨ましくて仕方がなかった。
でも、無い物ねだりのような事をするのは辞めよう。さて、どうせもうすぐ終わるこの命、せっかくだから、神に逆らってやろう。
最後まで、面倒臭い奴として、皆の記憶に残ってやろう。
………はは、本当は、
記憶に残りたいだけ
なんだろうな。わがままでごめん。
「先輩、もう辞めましょうよ!!先輩はおかしいです!」
「もう、ついて行けないんよ。ごめんね、ばいばい。」
面白い、今まで積み上げた関係が、一瞬で壊れた。
おかしい?そんなことは自分が一番分かっている。
ついてこれないのなら、来なくて良い。苦しんで欲しい訳でもない、ただ、少し寂しい……な。
嗚呼……そっか。俺はきっと、皆から嫌われて、1人寂しく死ぬんだろうな。
そんな定め通りに死ぬもんか、馬鹿め。
「遂に捕まっちまったなぁナチ。……いや、犯罪者?w」
ナチ「……はは、w」
乾いた笑いが溢れる。捕まった?違う。捕まってやったんだ。追われてるのにわざわざ街に出てくるかよ。
「何が面白い?」
ナチ「いいや?手も拘束して無いのが緩いなと思っただけだ。」
目の前には銃口。煽り口調で離しているが、そいつの手は震えている。まぁ、元仲間だしな。情でも湧いたんだろ。
んで、このままいけば俺は撃たれておしまい。
「最後に言い残すことは?」
ナチ「う〜ん…」
最後……あそうだ。
ナチ「じゃ、他の奴連れて来れるか?」
「は?w最後は皆に囲まれて死にたいって?w」
ナチ「う〜ん、確かにそうだ。だが、お前が想像している方ではないな。」
「わっかんね。まぁ良いわ。呼んできてやる。」
ナチ「頼んだ〜」
あいつ手も拘束せずに出てったぞ。鍵開いてるし。それは、忘れただけなのか、信用しているからなのか。…………どうでもいいか。
俺は自然に見えるように、片手だけ体の後ろに回した。震える手で、拳銃を握りながら。
ガチャ
「連れてきたぞ〜」
ナチ「うわすげーなんかいっぱいいるー」
「そりゃお前が呼べっつって呼んだからな。」
ナチ「んじゃいくか。もう未練無いし。」
「そんなあっさり行くんですか!?」
「まあ良いか。で、最後に言い残す事は?」
ナチ「……2つ良いか?」
「チッ……さっさとしろ。」
ナチ「1つ目……」
ナチ「神には一生逆らい続ける。」
「え?どういうことなんね、」
ナチ「どうせすぐに分かる。んで最後だ。」
ナチ「…………残念だったなお前ら、俺は神の決めたレールを辿る気はないし、お前らの思い通りにはさせない。」
そうして隠していた片手を出す。大丈夫さ、弾は一発残っている。
「!?」
ナチ「1つ目の意味…分かったか?w」
「ちょ、ちょっとm」
ナチ「じゃーな。」
バンッ
頭を弾が貫く。汚い自分の血が床に広がる。
もうぃしきがとぉのぃてきてぃる。
もぅひとつ、ぃえばょかった。
みんなだぃすきだって
〜 視点〜
ごめん。
コメント
2件
うわっ!マジ好き!ナチの死ネタって良いよね!!