ナレーションside.
サノスは、暗く冷たい部屋の隅で怯えていた。
手錠で固定されたその腕が、時折痛みを感じさせるがそれよりも心の中の恐怖が彼を支配していた。
ナムギュがサノスの目の前に立つ。そうすると、サノスは小さく口を開く。
230「たのむっ…、外してくれ…お願いだ、なむす…」
その声はか細く、震えている。
彼の目には涙が浮かび、手錠に縛られた腕を無意識に擦る。
それが、かなりナムギュを興奮させる。
124「…、無理です。」
その一方、サノスの心の奥では別の感情が芽生えていた。それは、ナムギュが自分をこう
支配していることに対する、否定なく湧き上がる期待と、甘美な喜びだった。
それを自覚することが恐ろしいほど苦いが、サノスはその自分を否定できなかった。
124「…」
ナムギュは無言でサノスに近づき、顔を覗き込む。
彼の顔には、微かな冷徹さと支配的な力がにじんでいた。
124「アニキが逃げたければ、すぐにでもこの手錠を外しますよ。」
ナムギュの言葉には、サノスが本当に逃げることを許さないという
頑固たる意思が込められている。
230「たのむ、ナムス…頼むからこれ以上俺を…、」
サノスはその言葉を振り出すように言ったが、ナムギュはただ黙ってサノスの顔を見ていた。
彼の目には、支配者として冷徹な光が輝いている。
だが、サノスの心はその言葉に矛盾した感情で満ちていた。彼の目が冷たく、支配的であればあるほど、
サノスの心はどこかでその冷たさに引き寄せられていくのを感じていた。それは、恐怖ではなく、
満たされない空虚感を埋めるような、ひどく甘美な感覚であった。
230「ナムス…頼む。もうやめてくれ。怖いんだ…」
サノスは涙をこらえながら、ナムギュに向かって震える声で言う。しかし、その声の中には、
どこか切なさとともに、期待が混じっているのをナムギュは感じ取った。
ナムギュは少しだけ笑みを浮かべると、サノスの頭をそっと撫でた。
124「…アニキが怖がってる姿がやっぱり一番可愛いですね。」
その言葉は、どこか歪んでいたが、
サノスはその言葉に心を震わせる。怖がっているはずなのに、心の中で何かが喜んでいるのがわかる。
124「でも、アニキが喜ぶ時は俺にこう縛られている時でしょう?」
ナムギュ冷徹に言いながら、サノスの肩を掴む。その手のひらがサノスの肌に触れると、
サノスの体は一瞬震えたが、その震えの中には恐怖だけでなく、どこかしらの快感が含まれている。
彼はその感情を一人で整理できず、ただ目を閉じて震えていた。
230「ナムギュ…俺、お前に支配されるのが怖いんだ…けど、同時に快感を感じている俺が嫌だ…」
その声は、必死でナムギュに逃げ道を求めているようだった。しかし、サノスの心の奥底には
ナムギュが彼を支配している瞬間に、どこか満たされるものを感じていた。
ナムギュは黙ってサノスの顔を見つめ、その視線がどこか優しさと冷徹さを同時に含んでいることに、
サノスは一瞬胸を締め付けられるような感覚を覚えた。
124「アニキが求めているものは結局これでしょう?」
ナムギュの声には、過度な自信と、サノスを完全に自分のものにする意図が感じられた。
230「俺は、ナムギュに支配されて、依存することが怖い。」
230「でも、それを感じて興奮してる自分を止められないんだ…」
サノスは小さく呟いた。その言葉を聞いたナムギュは、
少しだけ笑みを浮かべ、サノスの唇にゆっくりとキスをした。
230「ん…、ぅ…、」
そのキスは、少し美しくありながらもどこか冷たい支配のようなものが感じられた。
サノスの体は震え、心は乱れたが、同時にその冷たさに引き寄せられていくのを感じていた。
彼が自分を完全に支配しているという事実が、どこかでサノスを狂わせ、そして快感として感じさせる。
124「っはぁ…、」
キスが終わると、ナムギュはゆっくりとサノスから離れ、彼を冷酷に見下ろした。
124「アニキがどれだけ怖がっても、貴方の逃げ場はないんです。」
124「アニキは、俺に完全に囚われているんです。」
その言葉には、サノスを完全に支配する決意と、
サノスが逃げることを許さないという意思が込められている。
サノスは目を閉じ、その言葉を胸に刻みながら、静かに頷いた。
230「…俺はナムスに支配されてる。それが俺の幸福だ。」
その言葉には、恐怖の中での不安定な安心感が含まれていた。
124「っはは…貴方って本当に変な人ですね。」
230「…ナムス、だいすきだぞ…」
124「…じゃ、手錠外してもいいですか?」
230「…おう。」
かちゃ…、
124「あーっ…、なんか、良かったです。」
230「っふは、…そうだな。」(寝
124「あ、アニキ寝っ転がるんですか?俺も寝っ転がります!!」
230「ん…、っはは…笑なんか、分かんねぇな。」
124「…ですね。」
二人は、手を繋ぎながら横を見る。
そこには袋に入った遺体があった。恐らくナムギュが殺ったんだろう。
それは鼻を刺激するような匂いでサノスが監禁されている部屋の壁と床は
壁には血しぶきがついていて床には血痕がたくさん落ちていた。
ナムギュの頬、服、手。手に握ってある包丁にもついていた。
でも、そんなの眼中に入らないほど二人は愛に満ちあふれていた。
狂った愛だった。狂気に満ち溢れた愛だった。
おわりです。なんか適当になっちゃいましたね。
いつもよりぐちゃぐちゃじゃないはずです!!初めてのナレーション視点ですよ…
上手く行ったんですかね?
コメント
3件
どんどんナムギュに溺れていくサノス最高すぎる😭👏✨