福岡公演の日 。
田 『 頑張れ 。 』
咲 『 ありがとう 』
松 『 暴れろ ! 』
咲 『 行ってきます 』
応援メッセージ 。
行ってくるね 。
👤 「 そろそろ準備初めて ー ! 」
「 あーい 」
衣装もギリギリ間に合った 。
グッズも好評 。
やり残したことは 、
もう何も無い 。
咲 「 暴れるだけ 。 」
自分でも思った 。
この時の顔は 、
人生最高で最悪 。
やれる 。
私なら 。
沢山の曲を歌って 、
踊って 、
ファンと目を合わせて 、
MCタイムに入った 。
半分が休憩をして 、
半分がMC 。
のはずだったけど 、
そのタイミングを私が貰った 。
咲 「 皆さん 、 」
咲 「 渡辺 咲花です 。 」
多分ブラウンのペンライト 。
沢山振ってくれている 。
けどね 、
分からないの 。
何色か 。
貴方達の服の色 。
髪の色 。
ペンライトの色 。
全部が分からない 。
咲 「 皆さんに 、 」
咲 「 隠していた事があります 。 」
向 「 咲花 ? 」
そう言う康二くんの声は 、
次第に小さくなっていって 、
私以外のメンバーのマイクの音が停止された
皆何が起きているか分からない
そういう表情だった 。
咲 「 皆さんのペンライト 、 」
咲 「 綺麗 。 」
咲 「 そう 、 心から言いたかった 。 」
騒めく会場 。
咲 「 私は 、 」
咲 「 生まれた頃から 、 」
咲 「 色が分かりません 、 笑 」
『 ぇ 、 』
『 嘘でしょ 、 ? 』
咲 「 隠していてごめんなさい 。 」
咲 「 ずっと 、 分からなかった 。 」
『 咲花ちゃん 、 』
『 大好きだよ !!! 』
そう大きな声で言ってくれる皆 。
咲 「 私は 、 私は 、 泣 」
『 頑張れ 』
咲 「 ごめんなさい 、 」
咲 「 私は生まれる時 、 」
咲 「 基準を満たさない体重で産まれました 」
咲 「 体が弱かった 。 」
咲 「 異常が見つかったんです 」
__ 色が判別出来ない
咲 「 分かったのは 、 」
咲 「 幼稚園の頃 」
咲 「 塗り絵の色がめちゃくちゃで 」
咲 「 先生に言われた色が分からなかった 」
咲 「 赤で塗るのよ 」
咲 「 そう言われても 、 」
咲 「 私がそれまで見てきたものは 」
咲 「 全てモノクロで 、 」
咲 「 ” 色 “ という存在も知らなかった 」
啜り泣く声が聞こえてきて 、
咲 「 私は っ 、 泣 」
咲 「 自分の目が嫌いだった 、 泣 」
隣にはいつの間にか大くん 。
ねぇ 、 あの時の
「 ごめん 」 「 信じて 」
は何だったの 、 ?
咲 「 それを 、 」
咲 「 皆が好きにさせてくれた 、 泣 」
咲 「 ファンの皆が 、 」
咲 「 スタッフさんが 、 」
咲 「 メンバーの 、 皆が 、 」
これは嘘じゃないよ 。
ほんとにそう思ってる 。
佐 「 咲花 。 」
久しぶりだね 。
名前呼んでくれたの 。
佐 「 ごめんな 。 」
そう言って 、
私の事を抱きしめる 。
咲 「 ぇ 、 」
渡 「 ごめん ッ 、 」
岩 「 マイク付けて 。 」
そうスタッフに指示をするリーダーの
ひーく 、
岩本 、 くん
岩 「 報告しないといけない事があります 」
深 「 僕たちは 、 」
深 「 新マネージャーに脅され 」
深 「 咲花の対応を変えていました 」
『 新マネージャーって 』
『 あれだよ御曹司の娘 』
咲 「 ぇ 、 ? 」
奈 < は 、 ? >
裏で眉間に皺を寄せ 、
怒りで満ちた顔で 、
私の方を睨んできた 。
向 「 隠し事ももうしたない 。 」
目 「 ライブなのにごめんね 。 」
村 「 お話 、 聞いて欲しい 。 」
そう言って 、 9人は 、
私の事を囲んだ 。
咲 「 ぇ 、 」
向 「 マネージャーが入ってきたのは 」
向 「 半年前 。 」
深 「 そっから俺らは崩れた 」
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コメント
6件
無理今までのてらーのべるの作家さんで一番好きです、、🖐️🏻🩷 まじお世辞無しで泣いちゃいますよ、、🤦🏻♀😿
こ れ も う ほ ん と 好 き だ 😮💨
続きまってます!