ライアは、義理の母におもちゃを買ってもらった。
それは、子どもが喜びそうなおもちゃだった。ぬいぐるみ、積み木、絵本———どれも可愛らしく、色とりどりで、子どもが楽しむために作られているものだった。しかし、義理の母の微笑みは不自然に冷たく、まるで何かを試すかのようだった。
「ライアくん、これで遊んでごらんなさい。」
ライアはおもちゃを手に取った。目の前のぬいぐるみは、可愛らしいクマだ。だが、義理の母の眼差しを見て、何かを感じ取った。
「ライアくん、遊び方を教えてあげるわ。」
彼女は、優しく言った。
「おもちゃは壊して遊ぶものよ。」
ライアは目を見開いた。言葉が信じられなかった。どうして、壊す?
「壊す?」
「ええ、壊すの。ものは壊すことで初めてその本質が見えるのよ。」
義理の母は言った。その目は、どこか楽しんでいるようにも見えた。
ライアは、ぬいぐるみの腕を引き裂いてみた。壊すことがこんなにも恐ろしいことだとは思わなかった。でも、義理の母が優しく笑いながら見守っていると、心地よくなっていった。
その時、ライアの心の中で何かが変わった。壊すことが、怖くなくなった。むしろ、面白いと思うようになった。
その後、彼は次々とぬいぐるみを引き裂いていった。
その一部始終を、義理の母は満足げに見つめていた。
「いい子ね。ライアくんは、すぐに覚えてくれる。」
その言葉に、ライアは満足しながらも、違和感を感じていた。しかし、それが何なのかは、分からなかった。
この瞬間から、彼の心の中で「壊す」ことが遊びとなり、何かが次第に変わっていった。
そして、母が死んでから始まった、この新たな遊びが、ライアの中で深く根付いていった。
コメント
3件
今回も神ってましたぁぁぁぁ!!!!! なるほどはるほど、、、こうしてライアたんの心が、、、、 義理のお母さん、、うちは貴方に感謝すれば良いのか恨めば良いのか分かりませんわ((? 次回もめっっっさ楽しみンゴ!!!!!!!!!!
吉田様!! あの9ソBBAを56しに行くz((殴