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ストップ、とダンスの終盤で声がかかる。一度にテストを受けるのは20人弱。それでも続々と出番を待つ希望者がいる。
ダンスめっちゃうまい人が僕とシオンの間に立って笑顔で言った。
「はい、キミたちふたり合格。ほかの人はまた挑戦してくれる?」
残念がる声の中、シオンとふたりガッツポーズ。なんか笑われた気がして目を向けると。
「よろしく、新入生」
シオンは普通に頭下げてたけど、僕はびっくりしすぎて声の主をじっと見つめるだけだった。
それくらい、生ウンソクさんは顔の圧がすごい。かっこよくて、きれいで、声結構低いし、なんか、すごく。
思わず見つめあってしまいドキドキして、信じられなくて固まってたら、シオンに軽く小突かれてはっと我に返る。
「あ、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げているうちに、ウンソクさんは行ってしまった。シオンがその背中を見つめたまま言う。
「やっぱ、すっげーかっこよかったな」
「ん」
「手振ってくれてたぞ。お前見てないだろうけど」
「え! 見たかった!」
顔を見合わせた瞬間、シオンが爆笑する。お前、顔真っ赤だぞ、って。